「130超えたら血圧高め?」って、本当!?

最近は、よくテレビCMでも「(最高)130超えたら血圧高め~」と叫ばれ、高血圧は成人病の一つとして、脳卒中心筋梗塞を誘発する恐れがあるので、早めにお医者さんに診てもらって治療しましょう、と呼びかけています。

テレビの健康番組でも、高血圧の基準値は上が140以上だと盛んに警鐘を鳴らしています。

だけど、ちょっと待ってください!

高血圧の基準値がちょっと低すぎるんじゃあ、ありませんか??

そもそも、歳を取るに従って、血圧が高くなるのは、自然の摂理です。

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■昔は、高血圧の目安は「年齢+100」

昔は、上の血圧の目安は、年齢+100と言われてきました。つまり40歳の人の上の血圧は140、60歳の人なら160が目安であり、別にこの数値でも、高血圧でも何でもないと言われてきたのです。
人間の体はうまくできていて、歳を取るほど血圧が上がるようになっています。生きていくために、一番大切な「脳」を守るためです。

心臓はポンプとして脳に血液を送り出していますが、血管は年齢とともに硬く細くなるのです。

そのため、低血圧のままでは、歳を取ると血液がちゃんと脳に届かなくなります。

だから、歳を取るほど、高血圧の人の方が低血圧の人より元気に長生きしやすいのです。

2000年以前は、長い間、高血圧患者とされる基準値が「上は160以上、下は95以上」と厚労省が定め、180以上が要治療で、それ以下は要指導で、運動や食事で指導していました。

その後、『日本高血圧学会』ができて、2000年にはっきりした根拠もなく高血圧治療の基準値が170に変更になりました。

さらに、2004年に65歳以下は130-85、65歳以上は140-90に引き下げられました。

すると、当然ながら、新たな「高血圧患者」が一気に増えて、治療のための降圧剤の売り上げが急速に伸びて、製薬会社は大儲けです。

しかし、血圧を下げるのに、安易に薬に頼るのは危険です。

■薬で無理に血圧を下げると脳卒中、発がん、認知症のリスクが上がる

薬で無理に血圧を下げると、血液の流れが悪くなって脳梗塞にもなりやすいのです。

高齢者は血液がしっかり回らなくなると、認知症も現れやすくなります。

また、ある種の降圧剤には、発がんリスクが認められているほどです。

上が140~159ぐらいの「軽い高血圧」の人たちの比較試験が世界で4回ほど行われましたが、その結論は、「薬を飲んでも、血管障害も死亡率も減らない」ということでした。

一方、薬の副作用は必ずあるので、これでは飲み損です。

実際、アメリカでは、180以上でなければ、血圧降下剤は処方されません。

良心的なお医者さんの大方の見方は、「現代の栄養状態で、150や160で血圧降下剤の必要は全くない

血圧は年齢プラス100までは、薬で下げようと思わない方が良い」という結論になるのです。

加齢とともに血圧が高めになるのは、ある意味老化現象であり、無理に薬に頼って下げようとするのは、自然の摂理に逆行することになり、かえって体に良くないのです。

どうしても高血圧が気になる時は、運動や食生活で調節した方が健康的なのです。

 

 

 

 

 

 

 

寒い夜に、体が温まるおすすめの飲み物とは?―②

冷え症の人は、手や足が冷えてなかなか寝つけない、冷えて夜中に目が覚める、などと言った悩みを訴えることが多くあります。

冷えた体では、寝つきが悪く、眠りも浅いため、昼間の疲れを十分に回復できません。

そんな場合は、夜寝る前に体を温める飲み物を飲むと、寝つきが良くなって、ぐっすり眠れるようになります。

秋から冬へ・・・季節の変わり目で、朝晩と日中の寒暖差が大きくなる今頃は、とかく体調を崩しやすいので、夜はしっかりと睡眠をとることが大切です。

そこで、今回は、特に冷え症の方々におすすめの飲み物を紹介します。

ゆず茶

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 韓国では伝統茶となっているゆず茶は、ゆずの葉を使うのではなく果実を細かく切って、砂糖で煮たものをお湯で薄めた飲み物です。

飲むと、ほのかに甘みのある甘酸っぱい味がします。

家庭で簡単に手作りできますが、市販品も出廻っています。

ゆずは、冬至の日にお風呂に入れて柚子湯として楽しみますが、これはゆずに含まれるリモネンという精油成分が血行を促進し、体を温めてくれるので冷え症や風邪予防に良いとされているからです。

もちろん、ゆず茶として飲むことでも同じ効果が得られます。

ゆずは、レモンの1.5倍ものビタミンCを含んでいて、柑橘類でもトップクラスに入るほどです。

ビタミンCは、免疫力を高め、活性酸素を取り除いてくれる抗酸化作用を持ち、デトックス効果もあります。

また、ゆずには、不妊症対策に必要なビタミンの一種、葉酸が豊富に含まれています。

ゆず茶のレシピ

<材料>

ゆず:4~5個、砂糖(または蜂蜜):350g

<作り方>
1.ゆずは、よく洗ってから水気をきれいにふき、横半分に切って種を取り除き、果汁

     を搾る。

2.ゆずの皮の内側の白い部分を取り、皮を2cmくらいの長さのせん切りにする。

3.煮騰消毒した瓶に砂糖とゆずの皮を段々に重ねて入れ、一番上には砂糖をたっぷり

     とかける。

4.最後に搾った果汁を加える。

5.室温で2週間位置いたら、出来上がり。

6.カップに熱闘を注ぎ、そこにお好みの量を入れて飲む。

■生姜を使った飲み物

生姜は、漢方薬にも使われる食材で、様々な効果が期待できます。

 生姜特有の辛味成分である、ジンゲロールとショウガオールという成分が、大きな働きをするのです。

 生姜を乾燥または加熱させると、ジンゲロールから水分が抜けて、ショウガオールへと化学変化します。

ショウガオールには、血管を拡張して血流を活発にする、胃腸を刺激する、熱を生み出す体の深部の熱を作り出す、抗酸化作用がある、など様々な働きがあります。

つまり、ショウガオールこそ、冷え症の抜本的改善に効果があるとされる成分なのです。

・生姜湯

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生姜を使った温かい飲み物の代表とも言えるのが、生姜湯です。

今では、お湯に溶かすだけでおいしく飲める「生姜湯」が市販されていますが、家庭でも簡単に手作りできます。

作り方は、ひとかけらほどの生姜をすりおろすか、生姜パウダーをスプーン1杯分カップに入れて、お湯を注ぐだけの簡単なものです。

 風邪の引き始めなどには、生の生姜のすりおろしか生姜パウダーを使った生姜湯を飲んで、体温を上げて発汗させると、ジンゲロールの免疫力を上げる作用と殺菌作用との相乗効果で、早く風邪を治すことが期待できます。

特に、冷え症の体質を改善したい時は、乾燥した生姜パウダーを入れた生姜湯を飲みましょう。

 寝る前に飲むと、体がぽかぽかして足先や手先までも温かくなって、寝つきが良くなります。

ただ、生姜は刺激の強い食材なので、 胃腸が強くない人が生姜を摂りすぎると、胃腸の粘膜が荒れたり下痢になったりする場合がありますので、注意しましょう。

生姜湯は、そのままでは辛味が苦手で飲みにくいという人には、生姜を使って美味しく飲める飲み物のレシピを紹介します。

・生姜ココア

<材料>

純ココア:スプーン2杯、生姜パウダー:スプーン1杯、熱湯:150cc
<作り方>
1.純ココアをカップに入れ、熱湯を注ぎ、練るようにして溶かす。

2.生姜パウダーを加え、よくかき混ぜて、出来上がり。

3.お好みで、ハチミツ、または温めた牛乳を少し加えても良い。

<ポイント>

甘味を出したい時は、砂糖の代わりにはちみつを使う。 

お湯を少しずつ注いで、よく溶かし、ダマができないようによく混ぜる。

・生姜はちみつ

 就寝1時間くらい前にはちみつを摂取すると、質の良い睡眠が得られ、また寝ている間に脂肪を燃焼させる働きがあるので、冷え症の他にもダイエットなどにも効果があると言われています。

<材料>

生姜パウダー:スプーン1杯、はちみつ:大さじ1杯、熱湯:150cc

<作り方>

1.生姜パウダーをカップに入れ、熱湯を注ぎ、よく溶かす。

2.はちみつを入れ、よくかき混ぜたて、出来上がり。

3.お好みで、レモンを少々加えても良い。

 タンポポ

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タンポポの葉や根を使ったもので、別名「タンポポコーヒー」とも言われます。

コーヒーとも呼ばれるのは、タンポポの根などを乾燥させて焙煎したものがコーヒーのような風味になることから来ています。

ノンカフェインなので、コーヒー好きな人が夜寝る前にコーヒーの代わりとして飲むこともできます。

・血行を促進する

タンポポ茶は、ビタミンや、鉄分やカリウムを豊富に含んでおり、毛細血管を拡張する作用があります。

そのため、タンポポ茶を飲むと血行が良くなり、体も温まるので、新陳代謝が高まり、冷え症の改善に役立ちます。

また、むくみや下痢・便秘の改善や、月経不順や月経痛など女性特有のトラブル解消にも効果が認められています。

不妊対策にも効果的!

タンポポ茶には、「ショウキT-1エキス」と呼ばれる成分が葉の部分を中心に含まれており、その成分が女性の脳下垂体や視床下部に働きかけることで、女性ホルモンの1つであるエストロゲンの分泌を増やす働きがあります。

エストロゲンは、別名「卵胞ホルモン」と呼ばれ、女性が妊娠・出産をするために不可欠なホルモンです。

このホルモンが分泌されると、卵胞の成熟が促されたり、受精卵の着床に備えて子宮内膜を厚くしたりと、女性が妊娠しやすい体が作られていきます。

 ホルモンのバランスも整えてくれるので、生理不順などに悩んでいる女性に生理を規則正しくしてくれる効果があります。

また、ショウキT-1エキスには、精子を熟成・活性化させるという働きもあるので、男性にも効果があります。

.黒豆茶

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黒豆茶には、大豆と同等の栄養があり、ポリフェノールイソフラボンといった女性ホルモンを活性化させる栄養素や、レシチン、ビタミンE、そしてたんぱく質まで含まれています。

また、アントシアニンというポリフェノールの働きによって、女性ホルモンのバランスを整え、貧血予防、血行促進作用、血圧を下げる効果があるので、冷え症の女性などには特におすすめのお茶です。

そして、ノンカフェインなので、夜寝る前でも安心して飲むことができます。

.麹の甘酒

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飲む点滴と言われるほど栄養価が高いのが、米麹から作る甘酒です。

ブドウ糖アミノ酸、ビタミンB群、ミネラルなどが豊富に含まれており、確かに点滴と同じ成分で疲労回復効果も高いと言われています。

ブドウ糖は、麹菌によってすでに分解済となっているため、効率良く体内にエネルギー源を吸収でき、代謝を促進させて、体全体が温まります。

とろみがあって胃に滞留する時間が長いので、体の温かさが持続します。

ノンアルコールで、腹持ちも良いので、就寝前など小腹がすいた時にもちょうどよいでしょう。

 

これから寒くなる季節、冷え症に注意!

■冷え症で、しびれの症状が表れるのは?

 冷え症の症状の一つとして、手足の先にしびれを感じることがあります。

 例えば、正座を長く続けていると、血流が悪くなって、足先が冷えて、しびれの症状が起きることがあります。

他にも、暖かい室内から寒い外に出たときや、冷たい水に触れたとき、一時的なショックによって、手足の先の血管が突然縮み、血流が悪くなることがあります。

その結果、手足の冷えと同時に、指先にしびれるような痛みを感じることがあります。

以上の場合は、ほんの一過性のものなので、それほど心配はいりません。

もし、慢性的にしびれの症状が続いたり、他の症状を併発するようになったら、要注意です。

冷え症以外に、別の原因が潜んでいる場合があるからです。

冷え症の主な原因は血行障害ですが、その血行障害が進行して動脈硬化を起こしていて、その結果引き起こされる脳梗塞心筋梗塞の前症状の一つかも知れません。

また、頸椎椎間板ヘルニアなどのような病気で、背骨や骨盤が歪んで、神経を圧迫している場合も考えられます。

さらに、自律神経失調症が原因の場合もあります。

いずれにしても、しびれがくるほどの冷え症では、冷え症の状態がかなり重くなっていると考えられますので、速やかに専門医を受診して、しっかり検査した方が良いでしょう。

とかく、「冷えは毎年のことだから」などと油断せず、症状が重くならないうちに対処することが重要です。

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■男性の冷え症も増えている?

冷え症は、今や決して女性特有のものではありません。

冷え症は女性に多いと思われていましたが、近年、特に若い男性や40~50代の働き盛りの男性の間でも、冷え症で悩む人が多くなってきています。

男性の場合、体の冷えを感じていても、「冷え症は女性のもの」という意識が強いせいか、それが冷え症だと自覚していないケースが多いのです。

若い男性に多いのは、体全体が低体温になって、自覚しにくいケースです。

日常的な運動不足による筋力の低下、ストレス、自律神経の乱れ、服装(寒い冬でも、防寒より外見のおしゃれを優先する)など、原因は様々です。

そして、いつの間にか低体温になり、全身の機能が落ちて、風邪をひきやすい、昼間も元気が出ない、夜ぐっすり眠れないなどの影響が表れてきます。

また、デスクワーク中心で、座りっぱなしの姿勢を長く続けている人も、足の筋肉が使われないため、血液が足に滞って、冷え症を引き起こしやすいのです。

40代以降の働き盛りの男性は、オフィス生活による慢性的な運動不足や、過度のストレスにより自律神経の反応が鈍くなりがちです。

その結果、寒さを感じにくくなることから生じる「末端冷え症」や、お酒の飲み過ぎにより内臓が弱って下痢になりやすい「内臓冷え症」なども多くなるようです。

さらに、50代以降になると、最近話題になっている中高年男性に多発している、「男性更年期障害」の影響も見逃せません。

これは、男性ホルモン(テストステロン)の減少によって起きる不定愁訴です。

その特徴として、うつ症状や気力・性欲の低下、ほてりの他に、冷え症の症状も伴うことがあるとされているので、注意が必要です。

■冷え症の原因とは?

冷え症の主な原因には、血液の循環が悪い、すなわち血行不良と、筋肉量の不足で体内で十分に熱を作り出すことができないことが挙げられます。

・血行不良

血流が滞ると、全身に熱が送られなくなってしまいます。

不健康な生活習慣やストレスなどで自律神経のバランスが乱れると、体温調節の機能がうまく働かなくなり、血液がスムーズに全身に行き届かなくなってしまいます。

例えば、夏に、エアコンの効いた室内と暑い屋外を出入りして、血管が収縮したり拡張したりするのを繰り返すことで、体温調節が追い付かなくなってしまうことなどもその例です。

・筋肉量の不足

人間の基礎代謝は、1日のエネルギー消費の60~70%を占めています。

体の中で、最も多くの基礎代謝を担っているのが筋肉です。

筋肉には多くの毛細血管があるので、筋肉を動かすことで血流が良くなり、体が温まるのです。

そのため、筋肉量が少ないと、生み出せる熱量が少なくなってしまいます。

男性より女性に冷えを感じる人の割合が多いのは、女性の方が筋肉量が少ないからです。

特に、運動不足や間違ったダイエッなどにより、筋肉量を減らしてしまうと、慢性的な冷え症に結びついてしまう危険性があります。

■冷え症の対策とは?

冷え症の対策と言っても、特別なことはありません。

日頃から、体を冷やさない、体を温める生活をしていけばよいのです。

体を温める生活といっても、難しく考える必要はありません。

ファッションや食生活、運動など、日常生活を少し見直すだけでできそうなことばかりです。

無理のない範囲で、毎日の生活に気をつけていきましょう。

・生活習慣の見直し①~服装では、足元を温めよう

冷え症の人は、上半身に比べて下半身の血流が滞って、その結果、特に足先が冷えるのが特徴です。

従って、足先を温めて血流を良くするのが、冷え症改善の基本になります。

そこで、おすすめなのが靴下の重ね履きです。

特に、シルク(絹)とコットン(綿)の重ね履きは、冷えを取るのに大きな効果があります。

シルクはただ温めるだけではなく、体の老廃物や毒素を排出する働きもあるので、履き続けていると、温めるのと相乗効果で体調が良くなります。

衣類は、冷えを防ぐ素材を選びましょう。

厚みのあるセーターでも編み目の粗いものは、そこから空気が出入りして体温を逃してしまいます。

体を温めるには、薄手でも目の詰まった天然素材で、ウールやカシミアなどがおすすめです。

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・生活習慣の見直し②~体を温める食材を摂る

食生活では、 栄養のバランスがとれた、規則正しい食事を摂ることが基本になります。

食材には、体を温める食べ物と、体を冷やす食べ物があると言われています。

体を冷やす食べ物をできるだけ避け、体を温める食べ物を積極的に摂りましょう。

 <体を温める食品の例>

にんじん、かぼちゃ、玉ねぎ、山芋、肉や魚、豆類、味噌、ニンニク、生姜、シナモンなどの香辛料、など

<体を冷やす食品の例>

キュウリ、レタス、トマト、柿、メロン、スイカ、パイナップル、コーヒー、牛乳、など

・生活習慣の見直し③~適度な運動を習慣にする

 血液の流れを促して身体を温めるには、軽い運動も必要です。

冷えに対して有効なのは適度な運動で、20分程度のウォーキングやエアロビクスがおすすめです。

第2の心臓とも呼ばれるふくらはぎをしっかり動かすことで、筋肉がポンプのような役割をします。そのポンプ作用で、体の血液の流れが良くなるのです。

また、筋肉を使うことで体温が上がります。

普段運動をする時間がないという人は、通勤時間に早歩きしたり、軽く走ったり、エレベーターより階段を選んだりなど、日常生活に運動を取り入れるのがおすすめです。

・生活習慣の見直し④~毎日、入浴する

寝る前、一日の締めくくりとして、入浴して体の中に残っている冷えを取り除くことも大切です。

ぬるめのお湯にゆっくり浸かりましょう。シャワーだけでは、冷えは取れません。

お風呂に入ると、体が温まり、血液の循環が良くなって、疲れも取れます。

また、リラックスすることで、自律神経(交感神経と副交感神経)のバランスがとれる効果も期待できます。

忙しくて、ゆっくり入浴する時間がない場合は、足湯だけでもOKです。

寝る1時間程度前にお風呂に入って、十分温まってから寝床に入ることで、ぐっすり質の良い睡眠をとることも、冷え症対策に欠かせない重要なポイントです。

 

いかがですか。

冷え症には、実に様々な症状があります。

冷え症の大元の原因ともいえる血行障害を改善することで、冷え症だけでなく、同じ血行障害から引き起こされる心筋梗塞脳梗塞などの恐ろしい病気の予防・対策にもなります。

ですから、「たかが冷え」と軽く見るのではなく、冷え症の症状が重くなっていないか、冷え以外の症状を併発していないか、普段から注意深くチェックしておくことが重要です。

もし、しびれの症状が表れたら、ぜひ一度医師に相談されることをおすすめします。

 

 

寒さが苦手!冷え症の症状をチェック!

寒い季節が近づくと、他にも増して憂鬱になるのが「冷え症」の人々です。

冷え症とは、血行障害や体温調節機能の低下などによって、体が冷えているような感覚に慢性的に捕われる状態のことを言います。

冷え症の症状には、単に冷えるだけでなく、しびれや痛みをともなう場合もあります。

さらに、「冷えは万病も元」と言われるように、冷え症が原因で、様々な症状が表れる場合が多くあります。

そこで今回は、冷え症の多様な症状と、そのチェック方法について、お伝えします。

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■冷え症には、どんな症状があるか?

冷え症の症状には、手足が冷える以外にも、様々な体調不良があります。

冷え症は血液の巡りが悪くなっている状態のため、内臓の働きが低下したり、老廃物がうまく排出されなくなったりして、身体に水分が溜まり、皮膚細胞の再生や回復にも悪影響が出ます。

例えば、低下している体温を上昇させようと、体内水分の代謝や排泄を促すことによって、くしゃみや鼻水、涙などアレルギー反応が引き起こされるケースもあるようです。

さらに冷え症がひどくなると、眠れないだけでなく、血流の悪さから頭痛や腹痛などを発症する可能性があるほか、冷えによる血管の収縮により高血圧になる危険性もあります。

その他、立ちくらみ、肩こり、食欲不振、肥満、膀胱炎、むくみ、便秘、下痢、ひどい生理痛など、様々な不調を引き起こす場合も少なくありません。

自分は暑がりだと思っている人も、実はそれが冷えの症状であることも少なくないのです。

例えば、上半身に汗をかく人や「のぼせ」気味の人は、下半身が冷えていても、その冷えに鈍感になっていることがあります。

そして、自分は暑がりだと勘違いしてしまうのです。

ですから、上半身が暑く感じても、手足や下腹が冷たいようなら、冷え症だと考えた方が良いでしょう。

■冷え症の自覚症状をチェックしてみよう。

 それでは、冷え症になるとどんな症状が表れることが多いのか、具体的に細かく見ていくことにします。

自分で体を触ってみたり、状態を観察したりしながら、チェックしてみましょう。

顔に表れやすい症状とは?

  • 肌荒れや吹き出物、シミやシワができやすい。
  • 目の下にクマができる。
  • 咳や鼻水、涙、痰が出やすい
  • 鼻の頭や周りが赤い。
  • 鼻に毛細血管が浮き出ている。
  • 鼻水が出やすい。
  • 耳が赤い。
  • 唇が紫っぽい。
  • 歯ぐきの色が沈着している。
  • 顔全体が赤い(赤ら顔)。
  • 首から上がほてる。
  • 首から上に汗をかきやすい。

 ・顔色が悪い。

上半身に表れやすい症状とは?

  • 手のひらが赤い、ほてる。
  • 背中がぞくぞくする。
  • 首回りが寒い。
  • 二の腕が冷たい。
  • 指先がいつも冷たい。 

 ・耳鳴りがする。

 ・肩が凝る。

 ・抜け毛や白髪が気になる。

 ・頭痛がする。

下半身に表れやすい症状とは?

・生理不順や生理痛がある。

・お腹がはる。

・下痢や便秘をしやすい。

・足がむくむ。

・おへその周りが黒ずむ。

・腰が痛い。

・腰やおなかの皮膚に色むらがある。

・痔の出血がある。

・けつまずいたり、転んだりしやすい。

全身に表れやすい症状とは?

  • 貧血気味である。
  • よく寝冷えをしたり、風邪をひく。
  • 夜中にトイレに行く。
  • トイレが近い。
  • のぼせやすい。
  • 汗かき、または逆に汗をかかない。
  • 寒がり、または暑がりである。

・寝起きが悪い。

・眠りが浅い。

・疲れやすい。

・少し歩くだけで息が切れる。

・青あざができやすい。

・病気になりやすい。

・食欲がない。

・めまいや動悸・息切れをする。

・直射日光が苦手。

・うつ傾向、またはイライラしやすい。

●印の症状は、典型的な冷え症の症状ですので、一つでも思い当たることがあれば、冷え症だと考えた方がよいでしょう。

・印の症状は、必ずしも冷え症だけが原因とはいえないものもありますが、冷え症が原因で体の機能が低下している可能性があります。

まずは、体を温めて機能を活性化させていきましょう。

それでも改善されないようなら、速やかに医師に相談しましょう。

 

 

 

 

 

 

風邪予防には、寝る時の寒さ対策がカギ!

昨年の冬場は、新型コロナの陰に隠れた形で、季節性のインフルエンザがあまり流行りませんでした。

今年の冬は、どうでしょうか?

新型コロナだけでなく、通常のインフルエンザや、普通の風邪を予防するのは、それほど難しいことではありません。

マスク、換気、手洗い、うがい、そして、栄養と睡眠を十分にとり、身体を温めて免疫力を高める・・・。何はともあれ、こうした正しい生活習慣を徹底させるのが「基本のき」になります。

普段から寒さをしのぐには、まず衣服、特に肌着が重要です。

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■暖かくて体に良いのは、やはり天然素材のウールかカシミアが一番!

近年は、ヒートテックとかいう新素材の肌着がブームになっていますが、ここはひとつ、暖かさだけでなく、体に良いというポイントを重視しましょう。

やはり、肌着は素材にこだわりたいですね。

何と言っても、体に直接触れる肌着は、合成繊維より天然素材の方が体に良いに決まっています。

そこで、着目すべきなのが、昔ながらの伝統的な天然素材、ウールです。カシミアはさすがに値が張るので、ウール100%素材の肌着がおすすめです。

皆さんの中には、毛織物製品で有名な「イエーガー」という英国のブランドをご存知の方も多いと思います。

このブランド名の由来ともなった、ドイツ・シュツットガルト大学の動物学・生理学者イエーガー博士は、19世紀に「人間は、植物性繊維よりも動物性繊維の服を身に付けた方が健康に良い」という学説を発表したのです。

確かに、私たち人間も動物ですから、木綿や麻といった植物性繊維の衣服よりも、同じ動物の毛で編んだ衣服を身にまとった方が、健康には良いのも至極当然と言えますよね。

暖かくて吸湿性に優れるウールは、セーターだけでなく冬の肌着にも最適です。

昔、私たちの父親や祖父の世代の人たちは、真冬にいわゆる「らくだのももひき」といわれるウールの肌着を身に着けていましたが、カッコ悪いのをものともせず(どうせ、外見からはわかりませんけど)、実はとってもぜいたくだったんですね。

今ではすっかりお馴染の、ウール地にセラミック素材を散りばめて遠赤外線効果を発揮する「健康あったか肌着」は、ふわふわっとした心地よい肌触りで、その着心地の良さは一度着ると、もう病みつきになります。ヒートテックの比ではありません。

■寝る時、首巻きをする

朝起きたら、喉が痛い。どうやら、夜寝ている間に口があいてしまい口呼吸になったせいで、風邪をひいてしまったらしい、そんな体験、ありませんか?

どんなに暖かな肌着とパジャマを着て、暖かな布団にくるまっても、布団から外に出ている部分、つまり顔、特に首元のすき間はスース―して寒いですよね。
寒い夜は、思わず、頭からすっぽり布団をかぶりたくなってしまうほどです。

そんなすき間対策としてとっておきなのが、首にタオル(手ぬぐい)を巻いて寝ることです。

そう、腹巻ならぬ「首巻」がおすすめなのです。

マフラーをして寝るようなものですが、吸湿性も良く肌触りも良い材質のタオルや手ぬぐいで十分です。

喉元を温かく保温・保湿することにより、乾燥を防ぐ効果もあるので、寝室が乾燥する季節は特におすすめです。

特に、夜寝ている時に口呼吸になりがちな人には、喉を保護する必需品といっても良いでしょう。

ウールではもったいないので、少し厚手の木綿の使い古しの手ぬぐいで十分です。

■寝るとき、靴下を履く

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寒い夜、足先が冷えて、寝床に入ってもなかなか寝つけないという悩みは、特に冷え症の人なら誰もが抱いていると思います。

夜中に起きることなく朝までぐっすり眠れるためにも、足先の防寒は欠かせません。

そこで、重要なのが「頭寒足熱」です。足を冷やさないために靴下を履くことが有効なのです。

靴下を履くと、寒さや、足の冷えから体を守る効果があり、実際に、暖かくて足の冷えを感じずに、すぐに寝つくことができたという声も多く聞かれます。

従来は、靴下履いて寝るのは、足の裏から放出される汗や熱を外に出すことができないので、熱がこもって逃げられなくなり、その結果かえって足が冷えて、逆効果になってしまうという、否定的な考えが少なくありませんでした。

しかし、そのような考えは、今やくつがえりつつあります。

実際に私の体験では、靴下を履くと足先が暖かさで、快適な眠りに入れて、何物にも代えがたいほどです。

ここで、重要になるのは「靴下選び」です。

靴下は、締め付けがきついと、血流を妨げてしまうので、足首を締め付けず、ゆったりとして通気性がよいものを選びましょう。おすすめなのは天然素材のウールです。

もこもこした毛糸の靴下で、履き古して少しゴムが緩くなったものが最適です。試してみると、効果てきめんなのが実感できるでしょう。

ぽかぽかと暖かく、汗をかいても蒸れることがないので、快適です。冷え症でない人にも風邪の予防にもなるので最適だと思います。

ウールの肌着に、寝る時に首巻と毛糸の靴下を履くようにしてからというもの、私自身、ずーっと風邪知らずです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

寒い夜に、体が温まるおすすめの飲み物とは?

めっきり寒さが身に染みるようになり、「冬近し」を感じさせますね。

とりわけ、朝晩は冷え込むようになってきました。寒くなると、温かい飲み物が欲しくなります。

特に、夜寝る前、体が冷え切ってなかなか寝付けないような時は、温かい飲み物を飲んで、体を芯から温めて、ぐっすり眠りにつきたいですよね。

まして、冷え症気味の方は、夜寝る前に体を温める飲み物を飲むと寝つきが良くなって、ぐっすり眠れるようになります。

疲れもとれて、軽やかに朝を迎えられるでしょう。

そこで、今回は、夜寝る前に飲むのにおすすめの飲み物を紹介します。

ただし、温かい飲み物ならば、何でも体が温まるというわけではありません。

例えば、コーヒーや緑茶は、ホットで飲んでも、体を冷やす作用があるのです。

そのうえ、カフェインが多く含まれているので、利尿作用や覚醒作用があって、夜寝る前に飲むには向いていません。

基本的には、カフェインが含まれてないものを選びましょう。

■体にやさしい「白湯(さゆ)」

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よく眠れないとか、胃腸が弱っているような時には、特に白湯を飲むのがおすすめです。

白湯は、元々はただのお湯なので、味もついていなければ、お茶のようにカテキン等の成分が入っているわけではありませんが、それゆえに、体にやさしい飲み物です。

温かいお湯が胃を通って体に入っていくことで、体を温めて体温を上げてくれる効果があるので、内蔵機能を活性化して、すぐに眠ることができます。

一度沸かしたお湯を50~60度くらいまで冷ましてから、一気に飲まず、時間をかけてゆっくりと飲んでいきます。

継続して飲むことで、体温が上昇し、代謝が上がり、免疫力も高まります。

■体に良いポリフェノールが豊富な「純ココア」

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やっぱり、少しは味のついた飲み物が欲しい・・・という方には、ほんのり大人の甘さが味わえるココアがおすすめです。

ココアには、食物繊維、ポリフェノール、ミネラルが豊富に含まれていて、冷え症改善にも効果的な飲み物の代表格とも言われるほどです。

市販されているココアにはいろいろな種類のものがありますが、砂糖やミルクなどがあらかじめ加えられているものではない、純ココアがイチ押しです。

ココアに含まれるテオブロミンやカカオポリフェノールは、末梢の血管を拡張する効果があると言われており、血流を良くします。

また、カカオポリフェノールが酸化を抑制し、コレステロールが血管に留まるのを防ぎ、動脈硬化を抑制する効果も期待できます。

これらの作用により、ココアを飲むと、ゆっくりと体温が上昇し、長時間持続するので、冷えにくい体になります。

 さらに、亜鉛が多く含まれているので、男性向けの不妊対策としても効果的です。

ココアの主成分であるカカオやテオブロミンには、自律神経を整え、リラックス作用もあるので、寝る前に飲むと良質な睡眠が期待できます。

・ココアをアレンジしたレシピ

ビターな純ココアに甘みを加えたいのなら、砂糖ではなくハチミツがおすすめです。

また、フルーツやスパイスなどを加えることで、様々な味のバリエーションが楽しめます。

例えば、生姜(パウダー)を加えた「生姜ココア」は、生姜とココアの相乗効果が期待できるのでおすすめです。

 ・梅酒入りココア

 梅酒に含まれるクエン酸コハク酸は、疲労回復や血流を促す作用があります。

 ココアに梅酒というと、意外な組み合わせのように思われるかも知れませんが、梅酒を大さじ1杯加えるだけで、自然な甘みが加わります。

また、梅酒の香りでリラックス効果も促され、入眠しやすくなるので、寝る前に飲むのがおすすめです。ぜひ、お試しあれ。

「奇跡のお茶」と呼ばれる健康飲料「ルイボスティー

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 ルイボスティーは、南アフリカで栽培されたルイボスの葉を乾燥させて作られます。

南アフリカの先住民に古くから親しまれており、その優れた効能から「奇跡のお茶」と呼ばれ、健康増進のため愛飲されてきました。

日本でルイボスティーが注目され始めたのは、1980年代頃からです。美容や健康ブームでしばしば注目を集めた結果、ハーブティーの中でもすっかりおなじみのお茶になりました。

・豊富なミネラルで代謝を促進

ルイボスには、ビタミンB1・B2・Cを始め、カリウム、カルシウム、マグネシウム亜鉛、リン、鉄分などのミネラルやポリフェノールが豊富に含まれています。

マグネシウムは、ビタミンB群と共に糖質・脂質などの栄養素からエネルギーを作り出す手助けを行っていて、神経伝達をスムーズに行う働きもあるので、自律神経の乱れを改善し、体温の調節機能を正常に整えてくれます。

また、「SOD(スーパー・オキサイド・ディスムターゼ)酵素」という強力な抗酸化作用を持つ酵素も含まれています。

緑茶の50倍もの抗酸化力を持ち、活性酸素の働きを抑制する効果が期待できるのです。

このSOD様酵素や同じく抗酸化の働きが期待できるポリフェノールにより、その抗酸化作用から健康維持にも、アンチエイジングにも効果的です。

不妊対策にも効果的!

亜鉛の効果から、ホルモン分泌の改善など、生殖機能の働きを助けてくれます。

女性であれば、女性ホルモンのバランスを正常にしますし、男性にとっても欠かせない成分で、精子の動きを活発にするなどの効果があります。

さらに、カリウムマンガンの働きによって卵子を活発にしたり、生殖機能を維持させ、精子の数を増やす効果もあります。

ポリフェノールの中のフラボノイドには、体を錆びつかせ老化の原因にもなる活性酸素を除去し、老化した卵子の質を高めてくれる働きがあります。

そして、卵子本来の機能を回復させ、精子と受精後もスムーズに成長できるよう促してくれるのです。

活性酸素を除去すると新陳代謝が活発になり、老廃物が排出されやすくなります。

結果として血流も改善され、栄養が全身に行き届くようになり、細胞が生き生きと活動できるようなります。

そして、子宮や卵巣など生殖に関わる器官にも栄養が届きやすくなるので、妊娠しやすい体つくりになるのです。

ほんのり甘い香りと爽やかさを感じる飲みやすい味で、寒い夜長に体を温めるにはぴったりの飲み物です。

 

 

 

 

ご存知ですか?効果的なお風呂の入り方!!―③

前回に引き続いて、効果的なお風呂の入り方について、続きを紹介します。

風呂上がりに体を冷やさないための注意点とは?

せっかくお風呂に入って、血流を促進して、体がぽかぽか温まっても、風呂上がりに油断していると、体を冷やしてしまい、入浴の効果を台無しにしてしまいかねません。

風呂上がりにまで気を配ってこそ、正しい「お風呂の入り方」と言えるのです。

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・血流の急激な変化に注意する

入浴中は皮膚表面の血管が拡がっているため、皮膚を流れる血液量が増え、内臓や脳を流れる血液量が減っています。

ところが、入浴後は反対に、皮膚表面を流れる血液量が減り、内臓や脳を流れる血液量が増えていきます。

この現象が急激に起きると、のぼせや動悸を起こすことがあるので、入浴後も身体の温かさを保ち、急激な体温の変化が起きないように気をつけましょう。

そこで、湯冷めをしないためのポイントを示します。

風呂あがりに水をかける

湯船から出たら、お風呂からあがる前に、冷水をサッと足にかけましょう。

皮膚が締まって、体温の維持には最適です。

湯上がり後の足からの放熱を食い止めることができ、足のポカポカが続きます。

 冷たい水をかけるのがちょっと心配な人は、水で絞ったタオルで体を拭くだけでも良いでしょう。

・.体の水気をしっかり拭いて、速やかに着替える

浴室と浴室外の温度差が大きい冬場は、寒い脱衣所は、入浴後急激に体が冷える原因になります。

浴室内でバスタオルなどでしっかり体の水気を拭き取ってから、そのままバスタオルを巻き、さらにフェイスタオルを首に巻いて保温対策をしてから浴室を出ましょう。

その際、くれぐれも滑って転倒などしないように、「這うように入り、這うように出る」ことを心掛けましょう。

夏場はともかく、寒い冬場は、入浴後は、湯冷めをしないうちに部屋着やパジャマに着替えるようにしましょう。

 また、裸足で歩き回ると、せっかく入浴で温めた足先が冷えてしまうので、十分に足の裏まで水気を拭き取ったら、足拭きマットの上で真っ先に靴下をはき、足元の冷えを防ぎましょう。

 タオルで髪の水分を拭き取り、髪全体をタオルで巻き、約10分間タオルで包んでおくと、ドライヤーで乾かす時間の短縮になります。

その後、髪にオイルをつけて潤いを保ちながら、ドライヤーで乾かしましょう。

しっかり水分補給をする

入浴時は、汗をかいて約500~800mlの水分が体から失われると言われます。

血液中の水分が減ると、血液も粘度が高くなって、血液がドロドロの状態になり、血圧が急上昇して脳卒中などの危険性も出てきます。

できれば入浴前に十分水分補強を行い、入浴中にのどの渇きを覚えたら、コップ1杯の水もしくは白湯(さゆ)を飲むようにしましょう。

もっとも、あらかじめ用意するなら手っ取り早くしたいという方は、ペットボトルのミネラルウォーターでも構いません。

入浴後は、300~500mlの水分を補給しましょう。できれば、スポーツドリンクや新鮮なミカンなど柑橘類のジュースなどが良いでしょう。

・簡単なストレッチやマッサージで体をほぐす

入浴後に、10分程度のストレッチを行うのもおすすめです。

簡単なストレッチをすると、筋肉が動かされるため、熱が作られ、さらに体が温まります。

足指や足首、ふくらはぎや太もも、指や手首、肩から上腕部(二の腕)までを曲げ伸ばすのが効果的です。

仰向けに寝て、両手・両足を心臓より高い位置に持っていき、ぶらぶらと振るだけでも、血液、リンパの流れが促進されます。

また、足なら膝から足首までの下腿部や足部、手なら上腕・前腕・手部のマッサージも、血流量を増やすには有効です。

・肌の保湿をはかる

スキンケアは、入浴直後の潤った状態でしても、少し乾いた状態でしても、効果はほとんど変わらないので、足元の冷え対策などを先に済ませてから行いましょう。

乾燥が気になる部分には、さらりとしたローションよりクリームの方が保湿効果は高いようです。

 

いかがですか。

お風呂の入り方といっても、特別難しいことはありません。

しいていえば、お風呂の温度に注意すれば、毎日、快適で健康的なバスタイムを満喫できるでしょう。

ただし、お風呂の効用を最大限に活かせるかどうかは、風呂上がりの過ごし方によって大きく左右されるのです。

「正しいお風呂」とは、お風呂に入る前から、風呂上がりにまで気をつかってこそ、完結できると思った方が良いでしょう。