日頃の健康維持のためには、フィジカル(身体)面での健康だけでなく、メンタル(精神)面での健康にも気を付けることが重要なのは、言うまでもありません。
普段の生活から、余計なストレスやプレッシャーに負けず、穏やかな精神状態で、モチベーションを上げるように心掛けたいものです。
そこで、今回は、ごく何気ない日常生活の上で、誰にでも出来て、健康長寿につながる簡単な「挨拶」の方法について、ご紹介します。
■キスは、「期待のサイン」
毎朝、会社に出勤する前に。奥さんにキスする男性は、そうでない男性と比べると、健康面でどんな違いがあるのかを、昔、米国のある保険会社が調べたことがあります。
その調査によると、キスをする男性は、そうでない男性より平均寿命が実に5年も長く、病気による欠勤率も半分以下だというのです。
また、交通事故に遭う可能性も大変低く、年収も30%多い、という結果が出たそうです。
日本でも、タクシーの運転手が交通事故を起こす日は、朝出がけに夫婦ゲンカをした日が多いと間いたことがありますが、やはり、家庭の悩み事があると、精神的に動揺して、他の事に悪影響を及ぼしてしまうのですね。
ある大学の教授は、教え子の結婚式に招かれると,、決まって次のようなスピーチをすることにしているそうです。
それは、「夫が出勤する時は、奥さんは玄関まで送ってあげ、『行ってらっしゃい!』と挨拶しなさい。また夫が帰宅したら、奥さんは必ず玄関に飛び出して行って、できるだけオーバーに両手を広げ、しかもお隣に聞こえるぐらいに元気な声で「お帰りなさい!」と言って迎えてあげなさい。子どもができたら、一緒にそうするように!」と勧めていました。
それが、「夫を長生きさせ、また成功させ、家族を繁栄させる秘訣です」というのです。
出がけにキスをする、あるいは大きな声で挨拶をする。これは、相手に期待している証拠で、「期待のサイン」を送っていると言ってもよいのです。
期待するからこそ、男性も女性も子どもも老人も「やる氣」を起こし、健康な暮らしを続けたいという意欲も湧いてきます。
「期待のサイン」は、毎朝のウォーキングのように、ずっと夫の健康に役立つのではないでしょうか。
■思ったことを口に出してこそ、伝わることもある。
「家族の間では、口に出さなくても、お互いに期待していることは分かっている。それが日本男子の生き方なのさ」という考え方は、今や昔、時代遅れです。
現代では、思っていることをはっきりと口に出して、相手に伝えることこそ、コミュニケーションの基本なのです。
しかも、人生経験を積んだ人でも、こうした「期待のサイン」を怠っていると、いつの間にか本当に無関心になってしまい、相手に何も期待しなくなってしまう恐れがあるのです。
そうなると、最悪「夫婦別れ」の危機を迎えてしまうことさえあります。
ちなみに、先の教授の奥さんは、ご主人はもちろん、大学生の娘さんや高校生の息子さんにも、この「期待のサイン」を出かける前と、帰宅された時に玄関先で実行しているそうです。
それでは、あなたも今日から夫が帰宅したら、玄関先で隣に聞こえるぐらい大きな声で「お帰りなさい」と言って、キスをしてみましょう。
そして、翌朝。出勤前にも同じようにしてみましょう。
夫の寿命が5年ほど延びるかも知れません。
キスに象徴されるように、何と言っても、夫婦円満は、夫婦揃って健康長寿のための基本ですから。