冷え症には腹巻きがおすすめ!その効果とは?

子どもの頃、夜寝る時、寝冷えをしないようにと、親から腹巻きを着けさせられたことがありませんか。

お腹を冷やさずに温める衣類として、昔から馴染み深い腹巻きは、決して子どもや中高年層だけのものではありません。

特に若い女性にも多い冷え症対策として、年間を通して腹巻を着用する女性も増えています。

そこで、今回は、冷え症におすすめの腹巻きと、その効果などについてお伝えします。

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■冷え症対策は、お腹を温めるのがポイント

冷え症は、一般的には、自律神経の乱れなどによる血行不良から、特に手足の先などが冷えを感じる状態のことを言います。

寒くなると、体は心臓や肝臓といった大切な臓器が集まる体の中心部に血液を集めることで、体温を維持しようとします。

そのため、手足の先には血液が行き届きにくくなり、冷えを感じるようになるのです。

これが、よくある「末端冷え症」です。

・本当は怖い「内蔵型冷え症」

もし、手足だけでなく、体の中心部にあたるお腹が冷えていたなら、さらに深刻です。

お腹は、手足などと違って、普段は冷えていることを実感しにくい場所です。

しかし、私たちが気づかないところで、お腹は敏感に冷えを感じとり、私たちに教えてくれる場所でもあります。

お腹が冷えているのは、内臓が冷えていることになります。

これを「内蔵型冷え症」と言います。

お腹に集まっている臓器が冷えていると、代謝が悪くなり、体全体の血流が悪くなって、冷えてしまいます。

そして、体の様々な臓器に悪影響を及ぼし、目に見える形で不調となって表れます。

例えば、下痢や便秘、肩こりや腰痛、関節痛などの他、女性であれば、子宮の働きが悪くなって女性ホルモン分泌がうまくできず、卵巣機能へ影響が出る場合もあります。

従って、冷え症対策は、お腹を温めることが重要なポイントになるのです。

そこで、お腹と背中を温め、大切な臓器を冷えから守る重要なアイテムとしておすすめなのが、腹巻きです。

・腹巻きは、体全体を温めてくれる

体が円滑に機能するのに必要な体温は36度と言われています。

それ以下になってしまうと、内蔵機能が低下して体調不良が起きてしまいます。

冷え症の人は、男女とも体温が35度位しかない場合が多いようです。

従って、腹巻きで内臓の温度を上げることは、健康のために最も手軽にできる対策の一つと言えます。

腹巻きは、お腹だけを温めるように思われがちですが、それだけではありません。

たくさんの臓器が集まっていて、それだけ血液も多く集まっているお腹及び腰の部分を温めることで、全身を温める効果があるのです。

そこで、腹巻きを着けることで、どんな効果があるのか、見ていきましょう。

■腹巻きの効果とは?

腹巻きを着けて、お腹を温めることで 血流が全身に運ばれ、各臓器の働きを活発にするので、体全体に様々な効果を及ぼします。

その主なものを挙げると、以下のようになります。

・冷え症を改善する

胃腸、肝臓、腎臓などの臓器があるお腹を腹巻きで温めることによって、血流が良くなり、全身に温かい血液を行き渡らせることができるので、冷え症改善に効果的です。

腹巻きを巻いているお腹だけでなく、手先や指先まで血液が通っていくので、末端冷え症にももちろん大きな効果があります。

・便秘や下痢を解消する

腹部が冷えると、腸の働きも悪くなって、便秘や下痢の原因になります。

お腹を温めると、腸の働きも良くなって、便秘や下痢も解消されます。

代謝が上がり、ダイエットにもなる

お腹を温めることで、基礎代謝の低下を防ぐとともに、新陳代謝が良くなって、脂肪が付きにくい体にすることができます。

それだけ太りにくい体質になるので、ダイエット効果も期待できます。

・免疫力が向上する

体温が1度下がると、免疫力が30%下がり、抵抗力も落ちて基礎代謝が12%も低下すると言われています。

お腹を温めて体温が上がれば、免疫力向上につながります。

デトックス効果も上がる

お腹を温めると、尿がしっかり排泄されるので、むくみも解消されます。
老廃物を体外に出すデトックス効果もあるので、肌の吹き出物やニキビを防ぐことができて、美肌効果につながります。

・腰痛や生理痛を予防する

内臓が冷えて疲れていると、背中の筋肉が異常に凝って、腰痛を訴えることがあるので、背中を温めることも大切です。

お腹と共に背中を温めると、緊張がとけて リラックスできる効果があります。

また、女性の場合は、お腹を温めることは子宮や卵巣も温めることにもなるので、生理痛の暖和や生理不順の改善、不妊対策にもつながります。

■腹巻きは、お腹を冷えから守る大事な下着!?

腹巻きというと、昔は、大工さんやお父さんが着けていた野暮ったいイメージがありましたが、今では素材にこだわっていたり、形、漬け方などオシャレに着こなす方法もたくさん出てきました。
以前は、毛糸のごわごわの腹巻きなどが主流でしたが、現在はシルクの薄手の腹巻きなども販売されていて、腹巻きをしたためにお腹のあたりがぽっこりと出っ張って見えるといったことも少なくなりました。

今や、腹巻きは、お腹を守る下着の一つといっても良いでしょう。
お腹といっても、その内側には、胃や腸、肝臓や腎臓、そして女性には子宮や卵巣といった女性ならではの大切な部分もたくさん詰まっています。

腹巻は、これらをやさしく包み込んで冷えから保護し、腰への負担を軽減するために、巻き付けたり覆ったりする、とても重要な役割を持つ素敵な下着なのです。