■腹巻きの上手な活用法①~正しい着用方法とは?
腹巻きは、言うまでもなく正しく着用してこそ、その効果が発揮されます。
今回は、腹巻きの正しい着け方や、どんな素材がよいのか、その 選び方などを紹介したいと思います。
・腹巻きを着用するポイントは?
まず、腹巻きを着用する位置がとても重要です。
女性なら、ウエストより上のおへそが隠れる所から腰までしっかりお腹をガードするように着用しましょう。
男性ならば、腰の位置に着用するのが良いと言われています。
着用してみて、強い締め付けを感じるような小さなサイズでは、お腹を圧迫して血流を悪くしてしまいます。
少しゆったりしているぐらいが、ちょうど良いのです。
また、腹巻きの素材別によって、着用の仕方も変わります。
肌触りの良いシルクやコットンなどの腹巻きは、直接肌に着用できます。
ちくちくするウールや化学繊維の腹巻きは、肌着やシャツの上から着用した方が良いでしょう。
■腹巻きの上手な活用法②~腹巻きの素材を選ぶ
腹巻きの素材は、大きく分けて4種類あります。
シルク(絹)、コットン(綿)、ウール、そしてナイロンなどの化学繊維素材です。
・シルク(天然素材)
シルクは、しっとりした肌触りと保湿効果が高いことが特徴で、肌が弱い人でも安心して着用できます。
シルク100%の腹巻きは、薄いのに優れた保温力・吸収性で、胸下から下腹部までしっかりと温めてくれるうえ、汗をかいてもすぐに吸収してべた付かないので、汗で体が冷えることもありません。
シルクには、細胞1つ1つに活力を与え細胞から体を温めることができるうえに、体の毒素を取ってくれる作用もあります。
軽くて薄いので、どんな服装にも合わせられます。
・コットン(天然素材)
コットンは、保湿性、通気性に優れていて、オールシーズン着用することができます。
肌触りはシルクほどではありませんが、丈夫で、洗濯丸洗いもOKです。
・ウール(天然素材)
熱伝導率が低いウールは、冬は暖かく、夏は涼しいという特徴があります。
とても温かく、吸収性も高いです。
肌触りはちょっとチクチクするので、肌着の上から着用すると良いでしょう。
・化学繊維素材
化学繊維素材の腹巻きには、ナイロンやポリエステルを始めいろいろありますが、いずれも薄手で収縮性と保湿性があります。
最近は、遠赤外線素材という体の芯に直接温めることができるエネルギーを放射する、新素材の腹巻きも登場しています。
ただ、化学繊維は天然素材に比べて、肌の弱い人などにはトラブルを起こしやすく、静電気も発生しやすいという欠点があります。
着用するときは、肌着の上から着用すると良いでしょう。
■おすすめの腹巻きは?
最近では、薄くておしゃれな腹巻きがたくさん用意されています。
素材によって手触りや保温・保湿・吸収性などに違いがありますが、冷え症改善で体を温めるのなら、やはり天然素材がおすすめです。
天然素材は吸収性がよく、汗もしっかり発散してくれるので、お腹回りも冷えずにすみます。
温かさを重視するなら、やはりウール素材がおすすめです。高い保温力を持ちながらも通気性に優れ、冷えからお腹を快適に守ってくれます。
・総合的に考えると、シルクがおすすめ!
総合的に考えて一番のおすすめは、シルク素材のものになります。
値段は少々高めですが、肌触りが他の素材に比べて断然良く、吸湿性、保湿性、放湿性にも優れているからです。
ちなみに、吸湿性と放湿性は、コットンの約1.5倍あると言われています。
しかも、薄手で暖かく、伸縮性にも優れているので、着けていることすら忘れてしまうほどの快適な着け心地です。
腹巻きとはいえ、どんな服にも合わせられるファッション性も見逃せませんね。
・冷え症対策のニューウェーブ、「冷えとり腹巻き」とは?
近年では、「冷えとり腹巻き」と言って、1枚の生地で、内側と外側の素材が異なる2重構造の腹巻も登場しています。
例えば、肌に触れる内側がシルクで、保温性に優れ、不快な湿気を放出してくれます。
外側がウールで、放出された湿気を繊維の内側のみに吸収し、素早く発散させるので温かさを保ちます。
・目的に合わせて、いろいろなタイプの腹巻きを選ぼう。
最近は、レディース用腹巻きもいろいろ市販されています。
ブラジャーの下ギリギリまでカバーできるロングタイプの腹巻きや、腹巻きとパンツが一体化したものなど、様々なタイプのものが出ています。
例えば、お尻まですっぽり覆ってくれる腹巻き付きパンツタイプは、太ももなど下半身の冷えも気になる方におすすめです。
腹巻きとパンツを重ね着しないですむので、すっきり着用できます。
また、腹巻きとペチコートが一体化したものもあるので、 ペチコート代わりや、長めの丈ならチューブトップのように着こなすこともできます。
他にも、普段はルームウエアとして着用できる腹巻きズボンや腹巻きレギンスなど、ライフスタイルに合わせた便利なタイプも登場しています。
・セルフケアを始めましょう。
冷え症を抜本的に改善するには、適度な運動や、規則正しく栄養のバランスが取れた食生活、十分な睡眠など、日常的な生活習慣の見直しが基本になります。
そうは言っても、毎日継続するのは結構大変なものです。
その点、腹巻きは、1日中着用するだけで、面倒な事もありません。
冷え症改善のお手軽なセルフケアとして、いつからでも始めることができます。
腹巻きは、必ずしも寒い時期だけの防寒着という概念ではなく、体の大事な部分を日常的に守るという意味で、一年を通して日々着用しても良いでしょう、
いかがですか。
腹巻きというと、従来の野暮ったいイメージがありましたが、今では、女性用として、機能的でデザイン的にもおしゃれなものが多数出回っています。
しかも、外見からは、着けていること自体わからないほどです。
お腹を温めて、冷え症を改善する効果のある腹巻きは、その着心地の良さゆえに、一度身につけると手放せなくなるともよく言われます。
ぜひ、試してみてはいかがでしょう。