冷え症対策には、靴下履いて寝るのがおすすめ!

冷え症の症状で、夜「足先が冷えて眠れない」という人は多いと思います。その対策として、靴下を履いて寝るという人も多いでしょう。

しかし、冷え症対策として、靴下履いて寝るのは、その効果については賛否両方あるようです。

そこで、今回は、靴下履いて寝るのが、果たして冷え症対策として本当に効果があるのかどうかについて、お伝えします。

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■冷え症対策に、靴下履いて寝るのは、良いか、悪いか?

冷え症の人は、寒い冬になると、足先が冷えて、夜、寝床に入ってもなかなか寝つけないという悩みを訴えることが多くあります。

その対策として、靴下履いて寝る人も多いようです。

寒い季節はもちろん、夏でも冷房を点けて寝ていると、足が冷えてしまいます。

靴下を履いて寝れば、温かく感じて、足の冷えを防いでくれそうです。

しかし、その一方で、靴下を履いて寝るのは良くない、という意見もあります。

寝る時靴下を履くのは、冷え症にとって、本当に良い効果をもたらすのでしょうか?

そこで、まず、冷え症対策のために、「靴下履いて寝る」ことについて、そのメリットとデメリットについて考えてみたいと思います

■冷え症に、靴下履いて寝ることのメリットとは?

冷え症でなければ、靴下を履かないで寝るのが自然でしょう。

しかし、足先が冷えて、寝床に入ってもなかなか寝つけないで困っているという人にとっては、少しでも足先を温め、冷え症を克服するために、靴下履いて寝ることは決して不自然なことではありません。

その理由は、寝る時に靴下を履くと、冷え症対策として、暖かくてよく眠れるということのほか、デトックス効果やむくみを取るという効果があるからです。

・メリット①~冷え症対策として、暖かくてよく眠れる

 寒い時に服を何枚も着込んだり、布団を重ねたりするのは普通のことです。

同様に靴下を履くのは、寒さや、足の冷えから体を守る効果があります。

寝る時も、靴下を履くことで、足の冷えを感じずに、すぐに寝つくことができたという声が多く聞かれます。

人の体は眠る前になると、深部体温が低下して、眠るのに適した状態になります。

深部体温が下がると、体の末端である手足から熱が放出されます。

体の熱が血液に乗って手足に廻り、熱がそこから放散されるのです。

しかし、冷え症の人は血行が良くないため、温かい血液を手足の先までスムーズに運ぶことができません。

靴下を履いていれば、足が暖かくなるので血流が良くなり、熱放出が上手くいきます。

その結果、体が眠るのに適した状態になり、寝つきが良くなるというわけです。

最近は、女性だけでなく、男性も冷え症に悩む人が多くなっています。

足先は血流や代謝が悪くなりやすいため、体の他の部分より冷えやすいのです。

寝る時の冷えから足を守るためにも、靴下を履いて暖かくすることはとても大切です。

・「頭寒足熱」の考え方を理解しておこう!

冷え症対策を考える時に理解しておきたいのが、「頭寒足熱」の考え方です。

頭寒足熱とは、文字通り、頭は涼しくして、足は暖かくするという、体の温め方を表すものです。これは、冷え症対策の基本であると言って良いでしょう。

一般的に、人間の体は、上半身よりも下半身の方が体温が低くなっています。

そのため、冷えを感じるのは、主に足や下腹、手の先など体の下の方が多いようです。

このことから、冷え症対策をする時には、もともと体温の高い上半身よりも、体温の低い下半身を温めて、体全体の体温のバランスを取ることが大切です。

・メリット②~デトックス効果

靴下履いて寝ることで一番効果が高いと言われているのが、デトックス効果です。

寝る時に靴下を履いて温かくすることで、老廃物や毒素を排出しやすくすることができます。

温かくなって出た汗によって排出された老廃物や毒素を、靴下が吸収するという役割も果たしてくれるのです。

女性だけでなく、仕事の疲れや、乱れた食生活など、日頃から毒素の溜まりやすい男性にとっても、デトックス効果は魅力的でしょう。

・メリット③~むくみを取る

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寒さ対策以外に、足のむくみを取って、下半身の血流を良くする効果もあります。

昼の間、仕事中に着圧靴下を履いている人も多く見かけますが、夜寝る時に利用しているという人も結構いるようです。

また、就寝時に着用するために製造された靴下の中には、足に適度な圧を加えてむくみを取り除く働きを持つ着圧靴下というものもあります。

着圧靴下には、足首やふくらはぎなどむくみやすい箇所に重点的に圧を加える製品もあり、寝ながら、むくみに対するケアを行えるようになっています。

履いているだけでむくみが取れるという、むくみ取り靴下もあります。足全体に様々な圧をかけることで、体全体の血流を良くしてくれるのです。

■冷え症に、靴下履いて寝るのは、逆効果って、本当?

従来は、冷え症対策として、靴下履いて寝るのは、かえって足が冷えて、逆効果になってしまうという、否定的な考えがありました。

では、靴下を履いているのに足が冷えるというのは、本当でしょうか?

・デメリット①~足裏の汗が体温を吸収して、外に逃がしてしまう?

靴下を履いて寝ると、温まり、寝やすくなると感じるかも知れませんが、実は、人は寝る時に手や足の裏で体温調節をしているのです。

靴下を履いて寝ると、足の裏から放出される汗や熱を外に出すことができないので、熱がこもって逃げられなくなります。

そのため、必要以上に汗をかきやすく、そのかいた汗が足の体温を吸収して外に逃がそうとするために、かえって足を冷やすことになってしまう、というわけです。こうなると、結果的に、眠りも浅くなってしまいます。

確かに、この説は、ある意味正論ではあります。ただし、冷え症でない健康人の場合にのみ当てはまるのです。

すでにメリットの項で説明した通り、冷え症の場合は、足の先まで血液が行き届かず、そもそも放出されるほどの熱が産生されません。

また、足裏から熱を放出しやすい材質の靴下を履けば、汗をかくこともありません。

・デメリット②~足先の血行不良から、代謝が悪くなる

 靴下のゴムが足首を締め付けて、血行不良を引き起こし、足が冷えてしまう。

  ↓
さらに、血行不良によって、老廃物が対外に排出されにくい状態になるため、新陳代謝が悪くなる。

  ↓
代謝が悪くなることで、体内に水分が溜まりやすくなり、むくみの原因となる。

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むくみによって、毛細血管やリンパ管が圧迫され、老廃物が溜まり、結果として、冷え症を改善するどころか、かえって悪化しかねない、という説です。

これに対しては、足首を締め付けない、ゴムのゆるやかなウールの靴下でも履けば、このデメリットは解消されます。

従って、実際問題として、冷えを感じずにすぐに眠りにつきたいと思うならば、とりあえず靴下を履いて、寒さを我慢するよりは、足元を温めてみることをおすすめします。

もちろんその際は、「靴下を履いて寝ることのデメリット」が解消されるように、注意点をしっかりと理解して、正しい履き方をすることが重要になります。

■冷え症対策で、靴下履いて寝る時の注意点とは?

体や足を温めたい、良い睡眠をとりたいと思って、靴下を履いて寝ても、いくつかの注意点を正しく理解しておかないと、逆効果になってしまう恐れがあります。

どんな靴下を履いても良いわけではなく、寝る時に適した靴下を選ぶのが重要です。

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・注意点①~靴下の素材に注意する

寝ている間に足にかいた汗がこもるような素材の靴下は避けましょう。

そのため、保温性に加えて、汗を吸い取る「吸湿性」が高く、吸った汗を逃がす「放湿性」に優れている素材が適しています。

おすすめなのは、天然素材のウールやシルクの靴下です。

ナイロンやポリエステルなど化学繊維の靴下は吸・放湿性が低いので、避けた方がいいでしょう。

・注意点②~締め付けの弱い靴下を履く

締め付けの強い靴下は血行を妨げ、血行が悪くなるので、締め付けの弱い、ゆるめの靴下がおすすめです。

日中に履いている普通の靴下は、締め付けが強過ぎるので、寝る時はおすすめできません。寝る時専用のゆるめの靴下もあるので、よく選んでみましょう。

ゆったりと履けるように、ルーズソックスのようなものがおすすめです。使い古してゴムが伸びたものや、大きめのサイズの靴下でも良いのです。

・注意点③~開放感のある形状のものがおすすめ

足の指を自由に動かすことができる五本指靴下というものがあります。

これは、足指の動きが活発になることで血行の改善を促すことができ、冷え症対策だけでなく、疲労回復にも効果があります

5本指靴下が苦手だという人には、足袋と靴下をミックスさせたような靴下もあるので、試してみてはいかがでしょう。

これは、親指だけが離れているタイプなので、親指が自由に動かせる開放感があるうえ、窮屈感もないので、夜履いて寝るのに特におすすめです。