冷え症には、足と手のマッサージが効く!②ー手のマッサージ 

冷え症を抜本的に改善するには、血液が体内の隅々まで順調に巡るように体質改善を図る必要がありますが、それには相応の時間がかかります。

そこで、すぐにでも辛い手や足の冷えを解消する即効性のある手段が、手足をマッサージして、血行を良くすることです。

そこで、今回は、冷え症に効く手のマッサージ、さらに便利なマッサージ機などについて、お伝えします。

■冷え症改善に効果がある手のマッサージ

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手が冷える原因は、自律神経の乱れなどにより、体に行き渡る血液の量が少なくなってしまい、手や足など末端にまで血液の流れが行き渡りにくくなったことで、結果として、冷え症になってしまうのです。

冷えてしまった手を温めるには、血行を良くすることが最善策です。

そのためには、手を動かすことです。効果的な手の動かし方はいくつかありますが、一番手軽に始められるのが、マッサージです。

まず、両手をよく揉み合わせる「手揉み」から始めましょう。

この時、ハンドクリームを使うとより滑りが良く、お気に入りの香りのものであればリラックス効果も期待できます。

・ 冷えを解消するハンドマッサージ

1:ハンドクリームを手にの伸ばす。

2:指の側面をさする。

3:指をらせんを描くように揉む。

4:手の甲をさする。

5:手の平をさする。

6:手のストレッチをする。

・ツボ押しが効果的な、手の冷え取りマッサージ

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ツボ押しは、体がポカポカ温まってきて、血行を良くする効果があります。、

・手の甲側のツボ:陽池(ようち)

手首の付け根、真ん中ほどにあるツボです。

手を反らせて、シワになる部分の真ん中あたりにちょっと凹んだところがあるので、片方の手で挟むように持ち、親指で体の中心へ引き寄せるように押し、グリグリと回すように2~3分揉みます。

 これを、左右両方行います。

・手の平側のツボ:命門(めいもん)

小指の第二関節の真ん中にあるツボで、まずは強めに押し揉みしましょう。

何度も揉んでいるうちに、手足の末端がじんわりと温まってくることが実感できます。

このツボを刺激することで、血行促進効果が期待できます。

・手の平側のツボ:労宮(ろうきゅう)

手を軽く握った時に中指の先が当たる部分、親指の付け根と同じ高さにあります。

もう片方の手で挟むように手を持ち、親指の腹で押しましょう。

・指間穴(しかんけつ)・虎口(ここう)

親指の付け根の内側に虎口、そして人差し指から小指までのそれぞれの指の間の付け根に指間穴というツボがあります。

ツボの刺激の仕方は、単に指で押し込むよりも、親指と人差し指を使い、ツボをつまんで挟み込みます。

そして、少し力を入れて外側に向けて、引っ張って指を離します。

これを10回1セットで行い、そして反対側の手も同じようにツボを刺激しましょう。

・ツボ押しのポイント

ツボ押しは、冷たい手で行っても効果半減なので、まずは手を擦り合わせたり、マッサージして温めることから始めましょう。

手が温まってきたら、「ちょっと痛いけど気持ちいい」くらいの力加減でツボを刺激します。

力を入れる時に息を吐き、力を抜く時に息を吸います。

大体1ヵ所につき10回ほど刺激すると、指先がじんわりと温かくなってきます。

温まり方がまだ物足りないという時は、もう少し回数をプラスしてみましょう。

刺激に対する最初の反応は個人差がありますが、刺激を繰り返していくうちに、刺激に対して反応しやすくなっていきます。

冷え症改善に、便利なマッサージ機の使い方

自分の手が届きにくいところでも楽にマッサージしたい時に、便利なのがマッサージ機です。

マッサージ機は、肩凝り・腰痛・ふくらはぎのむくみ・足裏の疲れなどを和らげるために、血流やリンパの流れを促すマッサージができる、忙しい現代人の強い味方です。

マッサージ機は、ツボやリンパを刺激してピンポイントで疲れを解消するものや、お風呂でも使用できるもの、全身をマッサージできるものと種類が様々あって、しかも日々進化しています。

・マッサージ機選びのポイント

マッサージ機は種類が豊富で、商品によって搭載されている機能も様々です。

自宅のみでの使用に適している大型のものもあれば、持ち運びできるほどの大きさのものもあります。

マッサージしたい場所や症状、価格によって選ぶべき機器の種類は異なるので、それぞれの特徴をあらかじめ十分把握しておくことが望まれます。

マッサージ機は、法律上「医療機器」に分類されているので、製造・販売は許可制となっています。

購入前に、許可取得済み製品かどうかを確認しましょう。

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・マッサージ機のタイプ

 ●フットマッサージャー:つま先やふくらはぎを覆う形状のマッサージ器で、足をほぐすことに特化しています。

フットマッサージャーには、大きく分けて2種類あります。

・エアーバッグに足を入れて、空気が入ったり抜けたりすることで、ふくらはぎに圧をかけるタイプ

ふくらはぎに圧がかかり、滞った水分を上へと押し上げていきます。

血流が良くなることで、足の凝りも改善され、質の良い睡眠をとることができます。

痛みもなく、心地良く行えるマッサージです。

・凸凹のローラーが回転することで、ふくらはぎをマッサージするタイプ

凸凹のローラーが回って、足の凝りをほぐしていきます。

また、足裏専用のタイプもあり、足の裏を刺激し、疲れやむくみを取ってくれます

●ネックマッサージャー:首を挟み込むタイプのマッサージ器で、肩や首、腰など、疲れを取りたい場所に当ててマッサージできるタイプです。

以前は、振動により筋肉をほぐすものが主流でしたが、最近ではもみ玉によるマッサージが受けられるタイプも登場しています。

●ハンディマッサージャー:手に持って使える小型のマッサージ器で、肩、背中、腰、足など、ほぐしたい部位にあてて使用します

●シートマッサージャー:座椅子の形状をしたマッサージ器で、首、肩、背中、腰など、広範囲をほぐすことができます。

●マッサージクッション クッション型のマッサージ器で、肩、背中、腰、足など、ほぐしたい部位にあてて使用します。大きさや形状は様々です。

その他、骨盤に巻きつける、頭にかぶる、目元を覆うなど、上記以外のタイプのマッサージ器もあります。

・マッサージ器とマッサージチェアの違いは?

マッサージチェアは、肩から腰、さらには脚や腕まで、ほぼ全身を座ったままでマッサージできる椅子型のマッサージ機です。

揉み玉やローラー、エアーバッグなどが搭載されており、本格的な全身のマッサージを求める方におすすめです。

ただし、全身を包み込んでくれる大きさと重量があり、設置するのに広いスペースが必要です、

大型で高価なマッサージチェアの方が性能面で勝りますが、マッサージ機は小型で安価なため、手軽に導入できます。

マッサージ機の正しい使い方

家庭用のマッサージ機は、あくまでその日の疲れを癒すためのものなので、プロが行うマッサージと違い、症状の根本的な解決にはなりません。

使用方法を間違えると、怪我につながる場合もあるので、正しい方法で使用しましょう。

マッサージ機には、15~20分を使用時間の目安にしているものがほとんどです。

これ以上同じ場所に使用し続けると揉み返しが起こったり、筋肉を傷つけてしまったりする恐れがあるので、長時間同じ場所に当てないように気を付けましょう。

無理に身体を押し付けようとすると、マッサージ機自体が壊れやすいのはもちろん、マッサージされている部分にもかえって負担がかかり、揉み返しや骨折などの原因となることもあります。

マッサージ機を使用する際は、自然に体を預ける程度の感覚で使用するようにしましょう。

疲労やストレスの多い現代社会で、次の日に疲れを持ち越さないためにも、お気に入りのマッサージ機を、一日の終わりのリラックスタイムに使用してみるのも良いでしょう。

 

いかがですか。

冷え症対策として、足や手のマッサージは即効性があるのが特徴です。

さらに、便利なマッサージ機を使えば、自らの手をあまり煩わせることなく、手軽にマッサージ効果を期待できます。

毎日、寝る前の習慣として、いろいろ試してみては、いかがでしょうか。

 

 

冷え症には、足と手のマッサージが効く!ー①足のマッサージ編 

冷え症を抜本的に改善するには、血行が順調に巡るように体質改善を図る必要がありますが、それには相応の時間がかかります。

そこで、すぐにでも辛い手や足の冷えを解消する即効性のある方法が、手足をマッサージして、血行を良くすることです。

そこで、今回は、冷え症に効く足のマッサージ、さらにマッサージオイルを使ったマッサージなどについて、お伝えします。

■冷え症改善に、足のマッサージで全身の血行を良くしよう。

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私たちの体が温かさを保てているのは、血液が熱を乗せて全身を巡っているからです。

けれども、様々な原因で血流が悪くなり血行不良になると、体の隅々の細胞まで必要な酸素や栄養素をしっかりと届けることができなかったり、老廃物を排出できずに体内に溜め込んでしまうこととなり、冷え症を始め、体の不調として様々な症状が表われてきます。

体の中でも特に冷えやすいのがで、血流が滞りやすいためです。

重力の関係で血液が溜まりやすい下半身は、重力に逆らって下から上に血液を送らなければならないため、他の場所よりも多くのエネルギーを必要とします。

けれども、足は心臓から最も離れているので、血行を促す心臓のポンプ作用の及ぶ力が弱く、血流の勢いが弱いため、第2の心臓といわれているふくらはぎの筋肉が心臓の代わりに血液を心臓へと戻す役割を担っています。

このため、運動不足などでふくらはぎの筋肉の機能が低下していたり、筋肉量が極端に少ないと、血液を心臓へ戻すことができず血行不良となり、足先が冷えたり、足がむくんでしまうようになるのです。

■全身の血行を良くするポイントは「足」にあり!

 太ももには全身の1/4の筋肉が集まっていることもあり、足は体内でも血流の多い部分です。

血流が多い上に滞りやすい足の血行を良くすることは、全身の血行促進にもつながり、冷え症改善に大きな効果を上げることになります。

足の血流を良くするために手軽にできるのが、マッサージです。

ここでは、足の血行促進に効果的で、簡単なマッサージ方法を紹介します。

・ふくらはぎのマッサージ

ふくらはぎ疲労していると、血流が悪くなり、水分が足に滞り、むくみから冷え症を引き起こしてしまいます。

ふくらはぎをマッサージするだけでも、血行はかなり良くなります。

血液を心臓に戻すのがポイントで、両手で足首を覆うように持ち、力を入れながらくるぶしからアキレス腱や膝に向かって、血液を上へ押し流すようにマッサージをします。

すると、滞っていた血液が循環し、冷えだけでなく、疲労解消、足の不快感やだるさ、むくみなどが改善されます。

ふくらはぎは疲労しやすい部分のため、できれば毎日、体が温まっているお風呂上がりに行うと効果的です。

・内もものマッサージ

 ふくらはぎに引き続き、膝上からももの付け根に向かって、マッサージをしていきましょう。

太ももを包むように、10分ほどさすって温めていきます。

次に、付け根に向かって、10分ほど掴み揉みしながら、マッサージしていきます。

足指のマッサージ

 足の裏を包み込むように両手で持ち、指先から付け根にかけて押しながら揉みほぐします。

次に、足指を1本ずつ根本から大きく回し、指と指を離すように前後に開いて揉みほぐします。

足指のマッサージが終わったら、手を添えて足首をぐるぐると回し、最後に足指をすべて持ち、外側と内側に曲げ伸ばします。

・足裏のマッサージ

 足の血行を良くし、足先の冷えを改善するには、足裏のツボを刺激するのも効果があります。

足裏には脂肪が少なく、熱さや冷たさがダイレクトに血管に伝わるため、足裏を温めるだけでも血行促進につながり、効率よく全身を温めることができます。

まず、座った状態で、左右どちらかの足をもう一方の足の太ももの上に置きます。

そして握り拳を作り、土踏まずの真ん中から拳の第二関節を使って円を描くようにこする感覚でマッサージしていきます。

この時、足裏の「湧泉(ゆうせん)」というツボをゆっくり押し上げるように3回程度押します。

位置は、土踏まずの前の方の中央にあって、足の指を曲げたときに最も凹む所です

このツボは、足の裏の「万能ツボ」とも言われ、代謝や血行の改善にも効果があります。

寝る前の足マッサージは、むくみ防止になる

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夜寝ている間に、足に水分が溜まると、自分の力では水分を押し上げることができないので、むくみやすく、ひいては冷え症につながります。

そのため、夜寝る前に足をマッサージするのは、血流を良くして、足に溜まった水分を押し上げるのに、とても効果的です

マッサージ後は、横になったままそのまま眠ることで、再度足に水分が滞るのを防ぎます。

また、お風呂に浸かりながら、足のマッサージをするのもよいでしょう。

足のトリートメント

お風呂上がりのボディケアのついでに、足のトリートメントも行いましょう。

トリートメントする際には、滑りの良いクリームや乳液などを使うと効果的です。

何も付けずに乾燥した肌の上からでは、指の滑りも悪く、肌に負担がかかりやすくなるからです。

・足のトリートメントの流れ

①手の平全体で優しく撫でるように、足先、足首から上に向かってクリームをなじませます。

②足の指の間に、手の指を入れ握手するようにして、ゆっくり足首を大きく左右に回します。

③そのまま、足を奥へ押してゆっくり5秒、手前に倒して5秒。

⑤片足ずつ、足首からやや圧をかけながら、ふくらはぎを通り、膝の裏の膝下リンパ節に流すようなイメージで動かします。

この時、足ツボも意識して押してみましょう。

冷え症に効くツボと言われる「三陰交(さんいんこう)」を息を吐きながら10秒間押した後、吸いながら10秒離します。

これを、3回程度繰り返します。

■マッサージオイルを使うと、さらにマッサージ効果が上がる。

クリームや乳液を使って足をトリートメントする他、マッサージオイルを使ったマッサージもおすすめです

マッサージオイルの選び方

 マッサージオイルは、植物性や動物性のもので自分の肌に合うものを選びましょう。

オリーブオイルであっても、純度の高いものであれば食用のものでもOKです。

アロマオイルは、香りによるリラックス効果もあるので、特におすすめです。

足のマッサージをする時、癒しの香りと保湿性のいいアロマオイルを使うと、リラックス&デトックス効果が増して、冷え症やむくみの改善に大きくプラスされます。

・アロマオイルの効果

アロマオイルには、抗酸化作用があり、保湿や肌のキメの改善、そして癒しの心理効果で気持ちを落ち着かせたり、スッキリさせたりと様々な効能があります。 

アロマオイルには、柑橘系・花のフローラル系・樹木系・ハーブ系・スパイス系などいろいな種類がありますが、組み合わせは何種類混ぜても大丈夫です。

また、アロマオイルによってそれぞれ効能も違うので、今必要な症状に合わせた効果のアロマオイルを混ぜるのがおすすめです。

冷え症におすすめのアロマオイルは?

  ・グレープフルーツ

 冷え・むくみ解消、血行促進、脂肪燃焼などに効果があります。

 ・レモン

 精神活性・気分高揚に効果があります。

レモングラス

 レモンより強めの香りを持っていて、代謝を上げて巡りの良い体を作り出すと同時に、精神的疲労を解消する効果もあります。

 ・スイートオレンジ

 冷え症改善、血行促進、リラックスなどに効果があります。

 ・ジンジャー

 冷え症改善、血流の活性化などに効果があります。

・マジョラム

 血行促進、肩こり、神経痛などに効果があります。

 ローズマリー

 心臓の拍動を強めるため、血行促進、冷え症改善、肩こりに効果があります。

 ・ジュニパーベリー

体を温め、冷えと余分な水分を取り除く効果があります。

・アロマオイルを使用する際の注意点

マッサージする時は、好みのアロマオイルを3種類くらい選び、水溶性ジェルなどに1滴ずつ混ぜて使います。

アロマオイルは、香りがキツかったり、皮膚への刺激が強いものもあるので、使う量はごく少量がおすすめです。

体質によってアロマオイルが合わない場合があるので、肌の弱い人は必ず使う前にパッチテストをするのがよ良いでしょう。

・皮膚刺激のあるアロマオイル

シナモン、ジンジャー、ブラックペッパー、ペパーミント、レモン

・敏感肌におすすめなアロマオイル

ラベンダー、ローズ

■冷え症や足のむくみを解消する、アロマオイルマッサージのやり方

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1.寝る前に行う

 体がリラックスしている入浴後が、オイルマッサージに適したタイミングです。

体が温まっているため、オイルの浸透性も良く、肌がスベスベになります。

2.手を清潔にする

 マッサージを行う時には、手を洗い、清潔な状態にします。

爪が伸びていると、肌を傷める原因になるので、きちんと切っておきましょう。

3.例:ふくらはぎのマッサージのやり方

①.片足ずつふくらはぎ全体にオイルを塗り、足の前面のつけ根から甲に向かってマッサージしていきます。

力を加えずに、やさしく両手を移動させるのがポイントです。

②.足の甲までマッサージしたら、今度は足の背面を両手で包み込むようにして、足首から膝に向かってふくらはぎの内側を、親指を滑らせながら軽く押したり揉みながらマッサージしていきます。

③.次に、足の指を1本ずつ指のつけ根から指先に向かって、らせんを描くように親指を回しながらマッサージします。

④.③と同様のマッサージの仕方で、今度は親指を交互に動かしながら足の裏をマッサージします。 

4.マッサージが終わった後のケア

 マッサージ後は、オイルを拭き取らずにそのまま床につきましょう。

眠っている間にオイルが浸透するので、朝目覚める頃にはスベスベ肌に。ただし、ベタつきが気になるようなら、ティッシュペーパーなどで軽く押さえて余分な油をふき取りましょう。

香りのあるオイルを使うことで、肉体的な緩和だけでなく、精神的なリラクゼーション効果も期待できます。

 

 

血液型で性格はわからない!?

日本の若者、特に女性は心理学がとてもお好きなようです。

大学で心理学を学ぶ学生の動機について調べると、「他人の性格や自分の性格を知りたい」とか、「悩みの解決の仕方や心の仕組みを知りたい」といった理由が多くあったそうです。

日常生活における対人関係や、身近な友人や家族とのコミュニケーションを上手くやっていくためにはどうしたらよいかを、臨床心理に求める学生も少なくないようです。

皆さんは、「心理学」というと、どんなことをイメージしますか?

多くの人は、心理テストとか、占いとか、メンタルヘルスなどを想像するかと思います。

中には、心理学を学んで、人の心を読めるようになりたい・・・とか思う人もいるでしょう。

ひと口に「心理学」と言っても、そのカバーする分野は非常に多岐にわたります。

まず、「基礎心理学」と言って、科学的経験主義の立場から観察・実験・調査等の方法によって、一般法則の探求を推し進めるものがあります。

そして、その各論には、一般心理学(標準心理学)、知覚心理学認知心理学学習心理学発達心理学 乳幼児心理学、児童心理学、青年心理学、老年心理学、人格心理学、社会心理学、比較心理学、深層心理学言語心理学、軽量心理学、数理心理学、などがあります。

そして、基礎心理学の知見を活かして、現実生活上の問題の解決や改善に寄与するのが「応用心理学」です。

各論には、臨床心理学教育心理学、学校心理学、産業心理学犯罪心理学家族心理学、スポーツ心理学、軍事心理学、環境心理学、災害心理学経済心理学、恋愛心理学、動物心理学、などがあります。

恋愛、スポーツ、犯罪、動物・・・といった、日常生活ではもちろん、小説やドラマで取り上げられるものも多くありますね。

■心理学を学んでも、人の心の中までは分からない?

しかしながら、心理学を勉強しても、人の心が理解できるようにはなりません。

心理学は、統計によって人の行動を分析する学問だからです。

残念なのは、わが国では「心理学部」や「心理学科」は文科系扱いです。

海外に比べると、今ひとつ、ポジションが低いように思われます。

心理学が科学として存在していくには、各々の仮説が実験等で検証されなければなりません。

その結果が単なる偶然でなく、統計的に相関関係が立証された時に、初めて正当な科学的理論として認められるからです。

その意味では、心理学は人文科学というより、自然科学といった方が良いでしょう。

世の中には、正当な理論と認められないにもかかわらず、一般大衆の間でまるでエセ宗教のごとく信仰されている社会風潮の一つに、いわゆる「血液型占い」正しくは「血液型別性格診断」があります。

「人間の持って生まれた性格は、血液型に影響を受けている」という理論に基づく「血液型別性格診断」では、「血液型が▢型の人間の性格は△△である~」と分類しています。

この血液型と性格との相関関係がブームになるくらい信望されているのは、後にも先にも日本だけというのが不思議な現象ですが・・・。

それだけ、日本人は何事にもレッテルを貼るのが好きなのでしょうか?
もっとも、血液型別の性格分析は、古代ギリシア・ローマ時代から研究されていました。

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■古代からあった「血液型別性格診断」のルーツ!?

例えば、ローマのガレノス(129年頃~ 199年)は、ヒポクラテス医学をベースに当時の医学をまとめ、人間の体液は血液を基本に「血液、粘液、黄胆汁、黒胆汁」の4つから成り、そのバランスが崩れると病気になるという「四体液説」を継承し発展させました。

ガレノス以後、体液病理説(四体液説)は、西洋文化圏で行われたギリシャ・アラビア医学の基本を成しており、19世紀の病理解剖学の誕生まで支持されていました。

そして、それぞれの体液の過少と人間の気質には関係があると考えられていました。

次の解説は、12~13世紀のヨーロッパでベストセラーになった医学書サレルノ養生訓」などに見られる、各体液に関する典型的な気質・体質の考察です。

・黄胆汁質(胆汁質、en.Choleric)

荒々しい性格で熱血漢、短気で行動的、野心も強い。

気前がいいが傲慢で、意地悪で気難しい面もある。消化力が高く大食だが、やつれて見える。

脈が速く心臓に負担がかかる気質で、また張り切り過ぎて肝臓や腎疾患に陥りやすい。

黄色味がかかった熱く乾燥した肌をしており、硬くて水気に乏しい筋肉をしている。

・ 黒胆汁質(憂鬱質、en.Melancholic)

寡黙で頑固、孤独癖があり、運動も休養も社交も好まない。

強欲で倹約家、利己的で根に持つタイプ。神経質で自殺傾向がある。

注意深く明敏、勤勉で、一人で思索に耽ってばかりいる。

土気色で乾燥した冷たい皮膚をして、たいてい痩せている。脈は遅く耳は遠い。欠尿症で、食欲はあったりなかったりである。

黒胆汁は、主に悪いイメージを持たれ、狂気・精神錯乱と関連する体液と言われましたが、天才を生み出す体液だとも考えられました。

・多血質(en.Sanguine)

人柄は機嫌よく社交的で、ずうずうしいが気前もいい。

先のことは考えず、心変わりしやすい。

娯楽が好きで好色であり、教養とは無縁のタイプ。

体質は、筋肉質でたくましく、脈は規則的で皮膚はぬくもりと弾力があり、胃は丈夫で睡眠の悩みもない。

舌が乾きやすく、太りやすい。

風邪をひきやすく、関節炎のタイプで、頭痛や歯痛を伴うこともある。

この気質の良い状態が維持できれば、老いを寄せ付けないため長生きする。

・粘液質(en.Phlegmatic)

精神的に鈍く優柔不断で臆病だが、おだやかで公平、人を騙したりしない。

背は高くなく太っており、食べることが好きで運動や努力が嫌い。血の気のない皮膚の色で、肉質はやわらかく肌は湿っている。

脈は遅く弱く、胃弱で口臭がひどい。

貧血や腺病、鼻風邪やカタルに罹りやすく、耳鳴りや難聴になりやすい。また、粘液から逃れようとつばを吐く。

■血液型による性格判断は、単なる迷信に過ぎない?

現代から見ると、どうして?何を根拠にここまで言い切れるのかと、不思議なくらいユニークで面白いですね。

現代になっても、過去何度か、血液型と性格の相関について専門的な学術調査が行われましたが、いずれもその結果は統計的に有意な差が見られない、つまり従来言われているような性格の特徴と血液型との相関関係は「ない」ということなのです。

実際、A型にもずぼらな人はいるし、B型にも几帳面な人はいる、人は十人十色、百人いれば百通り、なのです。

そもそも、A、B、AB、Oの4タイプしかない血液型で1億2千の日本人を分類すると、約3千万の人が同じ性格だということになりますが、あまりにも大雑把すぎると思いませんか?

もちろん、当てはまる人も少なくないでしょうが、当てはまらない人もたくさんいるはずです。

たまたま身近にいる人が典型的なA型気質だからといって、「A型の人は皆そうなんだ」と早とちりするのだけは絶対に避けましょう。

日常生活でも、単なるイメージや思い込み、先入観だけで、結論づけしてしまうことのないように気をつけたいものです。

性格や行動の違いは、何も血液型によるものだけではないからです。

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■人は、生まれた後の環境による影響の方が大きい!?

人には、生まれつき備わっている生得的性質と、生後の環境によって醸成される後天的性質があります。

生まれつき変わらないと思われていた「性格」も人によっては、その後の環境の変化により変わっていく場合もあり得ます。「氏より育ち」なのです。

この考えが、行動主義の心理学、すなわち行動分析学の原点になります。

例えば、喫煙(または禁煙の達成率)にしても、少なくとも血液型などとはまったく因果関係がありません。

喫煙者は、生まれつきタバコが好きだったというよりも、周囲に喫煙者がいて(例えば親兄弟、友人など)、喫煙に対する興味を持ったり、喫煙を勧められたりといった環境による影響の方が大きいのではないでしょうか。

では、喫煙習慣を止めさせるには、どうしたらよいでしょうか?

その原理は明快です。

喫煙者に対して、喫煙すると直ちに不快感を覚えたり、不利益を被るといったマイナスの悪影響を実感させることが第一となります。

そして、最終的には、「タバコなんて、もう懲り懲りだ!」と悟らせることが目標となります。

このプロセスについては、詳しくは、また別の機会に・・・。

しかしながら、タバコを吸ったからといって、直ちに気分が悪くなるわけではなく、いわんやすぐにガンなどの病気になるわけではありません。

従って、禁煙を徹底させる一番の早道は、禁煙を法制化するか、従来の「有煙・火付け」タイプのタバコの価格を大幅に値上げする、ということになります。

将来に向けた国の財源を考慮する上でも、消費税よりも真っ先にタバコ税を上げるべきです。

通常なら欧米並みに一箱1,000円、いや一箱1万円にしても高過ぎことはないでしょう

 タバコ代の値上げは、昔から最も効果的な禁煙対策と言われています。

社会に多大の迷惑をかけている喫煙者に少しでも良心の呵責があるならば、きっぱり禁煙して公害の加害者たるを止めるか、月に何万円ものペナルティーを払い続けるかは当然やむを得ないと言うべきでしょう。

 

頭痛・肩こり・吐き気が伴う冷え症もある?

冷え症は、様々な症状を伴います。

代表的な症状である手足の冷えだけでなく、時には、頭痛、肩こり、吐き気を伴うこともあります。

原因がよくわからない頭痛、肩こり、吐き気といった症状には、実は意外にも冷え症が原因の場合もあるので、注意が必要です。

そこで、今回は、冷え症の症状として表れる頭痛・肩こり・吐き気とその対策などについて、お伝えします。

冷え症には、いろいろな症状がある。

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冷え症とは、実際の暑さ寒さに関わらず、手、足、腰、背中、ひざなどが特に冷たく感じる状態の事を言います。

検査などで体温を測ってみても正常で、異常が認めらないことがほとんどです。

冷え症に伴って、頭痛やめまい、立ちくらみ、低血圧、貧血、肩こり、腰痛、腹痛、食欲不振、肥満、膀胱炎、むくみ、便秘、下痢、生理不順、慢性疲労感、不眠などを引き起こす場合もあり、免疫力の低下、なんとなく体調がすぐれない、風邪をひきやすいといった状態にもなりがちです。

・冷え症のメカニズムとは?

そもそも冷え症は、どうして起こるのでしょうか?

私たちの体は、脳にある体温調整中枢によって、体温が管理されています。

体温は、筋肉や内臓を動かすことで作られています。

運動すると汗をかくほど暑くなるのは、筋肉が活発に動いて熱を発しているからです。

また、寒い時にガタガタ震えるのは、筋肉が必死に動いて熱を生み出しているのです。

このように、様々な要因で体温は上昇・下降を繰り返していて、ずっと一定というわけではありません。

この体温調整のバランスが崩れてしまうと、体や顔は火照っているのに、手足は氷水に浸けた後のように冷たい状態になることがあります。

では、なぜ体温調整が上手くできなくなってしまうのでしょうか?

冷え症は、たとえそれほど深刻な症状が表われている自覚がなくても、もしかすると「なんとなく体調がすぐれない」といったことの原因になっているかも知れません。

特に、肩こりや腰痛、頭痛などは、冷え症対策を施すことで劇的に改善されることがあります。

冷え症が原因で、頭痛や肩こりになることも?

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頭痛、肩こりや腰痛に悩みながらも、その原因についてあまり深く考えてこなかった方も少なくないでしょうが、その“肩こり”や“腰痛”は冷え症と大きく関係していることがあります。

冷えることで血流が悪くなり、肩こりや腰痛の原因になっているのです。

例えば、「寝違えたわけでもないのに、何だか朝から肩がこる」 「朝、ベッドから起き上がったものの、肩や首回りにズンと重い感触が・・・」などといった、特に寒い冬場に見られる症状は、実は冷え症がもたらす「朝型肩こり」なのです。

これは、睡眠中、部屋の温度が下がっているのに肩や首の周辺に布団をかけず、何時間も露出したままでいた場合に、冷えて血行が悪くなり、肩こりが生じてしまうのです。

冷え症による血行不良は肩こりだけでなく、頭痛、めまい、腰痛、下痢、倦怠感といった自律神経失調症状を伴い、その原因がいつまでも「不明」とされてきたケースが少なくありません。 

■冷え症と吐き気の意外な関係

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さらに、寒くなると、吐き気を感じることが多くなる人もいます。

冷え症は、ただ体や手足を冷やすだけではなく、体の随所に不調を来します。

原因不明の吐き気が起きたら、冷え症が原因かも知れません。

吐き気は冷え症の危険サインかも!

 冷え症がなぜ吐き気につながってしまうのか、その原因として、次のことが考えられます。

冷え症の人は全身の血液の循環が悪いため、手先や足先などの末端部分まで血液が十分に行き渡りません。

すると、細胞が栄養不足や低酸素状態になり、頭痛や肩こり、首筋がこる、などあらゆる体調不良が生じてきます。

その時、吐き気も表れることもあるのです。

つまり、血液循環の悪化や自律神経失調症が原因と言ってよいでしょう。

自律神経失調症とは、自律神経の交感神経と副交感神経のバランスが崩れることで起こる様々な不調のことを言います。

自律神経失調症の原因は、精神的なストレスや気温の変化などがあると言われており、冷えと吐き気が同時に起こっている場合は、自律神経失調症が疑われます。

・吐き気には、重大な病気が隠れている可能性も

 ただ、吐き気は、決して冷え症や自律神経失調症だけで起こるものとは限りません。

食生活の乱れによる、食べ過ぎや飲み過ぎ、乗り物酔いなどのほか、ストレスからくるもの、女性の場合は月経中の症状として起こることもあります。

また、胃炎や脳内出血などの重大な病気が原因となり、吐き気が起こる可能性もあるので、それらの可能性も考えて、一概に原因を決めつけず、吐き気がひどい場合は、すぐに病院を受診して、しかるべく適切な治療を受けましょう。

・ 本当は怖い冷え症!?

 冷え症は、確かに体の一部が冷える症状ですが、放っておくと様々な病気を引き起こしてしまいます。

女性の場合は、月経不順や無月経月経前症候群不妊症、更年期障害、さらに不眠症や頻尿、腰痛、肩こり、膀胱炎、下痢なども起こりやすくなる、とても恐ろしい症状なのです。

冷え症は病気でもないし、放っておこうなどと軽く考えていると、取り返しのつかないことになりかねません。

 ■冷え症の主な原因となる血行不良はなぜ起きる?

冷え症の主な原因は、血行不良にあり、血液の循環が悪いから冷えるのです。

では、どうして血液の循環が悪くなるのでしょうか?

 いろいろな原因が考えられますが、まずホルモンバランスが崩れて自律神経が乱れてしまっていることが大きいと思われます。

では、なぜホルモンバランスが崩れるのかと言えば、日頃の生活習慣の乱れ、睡眠不足、ストレスなど、これまた様々な理由が考えられます。

また、更年期障害の症状の一つとして冷え症が表われることもあり、また、女性だけでなく、最近は男性でも冷え症を自覚している人が少なくありません。

例えば、立ち仕事やデスクワークを長時間行っていると、血液の流れが悪くなってしまい、むくみの原因となることは知られていますが、この時、むくみだけでなく冷え症も併発してしまうことがあるのです。

さらに夏場でも、冷房の効き過ぎる場所に長時間いたり、体を圧迫するような衣服を着用していると血流が滞ってしまいます。

また、現代人には避けられないストレスによる自律神経の乱れも血行不良を招き、冷え症を起こすと言われています。

■冷え症による頭痛・肩こりや吐き気が疑われたときの対処は?

 もし頭痛や肩こり、吐き気が軽度であり、冷え症によるものだと思われる場合は、日頃から冷え症対策を実施して、冷え症を改善させることが肝心です。

では、冷え症はどうすれば改善できるのか、効果的と言われている方法には、次のようなものがあります

・血行を良くするための生活習慣とは?

血行を良くするには、体を冷やさないようにすることはもちろん、良質な睡眠と栄養バランスのとれた食事を摂るなど、生活習慣を改善することが大切です。

 規則正しい生活をする

最も基本となるのが、規則正しい生活です。

ホルモンバランスと自律神経を正常に保つ基礎となるのが正しい生活のリズムで、具体的には、睡眠時間を十分にとり、三食きちんと栄養バランスのとれた食生活を送る、喫煙や飲酒は控え、リラックスできる時間も多くとる、などを心がけることです。

・とにかくしっかり防寒すること

 寒がりの人がまずしっかり行いたい対策は、寒い冬場に、厚手の靴下や靴下の重ね履き、腹巻きなどを身に着けるなど、日常生活の中でしっかりと防寒して、熱を逃がさないように体温調整をすることです。

防寒するときは、上半身ほど体温が高くない下半身を意識して防寒すると、体全体がポカポカ温まってきます。

手先や足先が冷える“末端冷え症”に悩む人は、手足だけでなく、実は一番温める必要があるのは内臓です。

人間はまず内蔵を守る性質があり、体が冷えると内臓を最優先に温めようとするので、内臓が十分に温まらないと、手足を温めるところまで行きません。

腹巻やお腹が隠れるインナーパンツのほかに、使い捨てカイロを貼って、内臓を温めるのが効果的です。

内臓を温めたら、今度は首回りと足首を重点的に温めるように意識しましょう。

マフラーで首回りの冷え対策をしたり、タイツやレッグウォーマーなどで足首を冷やさないように気を配りましょう。 

 ・ストレスの軽減

 血流は自律神経が大きく影響すると言われているのは、ストレスや緊張を感じると交感神経系が優位になり、血管が収縮するからです。

スポーツ、旅行、家族や友人との談話、趣味など、自分が楽しい、リフレッシュできると感じる方法で、うまくストレスを軽減しましょう。

そして、自律神経に関係するホルモンバランスの乱れを改善することで、血行を良くするのです。

・体を温める食べ物を積極的に摂る&1日3食決まった時間に、栄養バランスの取れた食事をする

 できるだけ食事時間を一定にして、栄養バランスの取れた適量をしっかり摂りましょう。

ダイエットのために極度に量を減らしたり、単一の食べ物だけを食べるなどするのは好ましくありません。

ナスやトマトなどの夏野菜、サラダなどの生野菜、果物など体を冷やす食べ物はできるだけ避け、肉類や根菜類、ニンニク、生姜など体を温める食材を普段から意識して食べましょう。

また、血液をきれいにすることも血流改善に欠かせないので、血液をサラサラにする効果が期待できる玉ねぎやアジ、サバ、サンマなどの青魚を積極的に摂るのも良いでしょう。

 飲み物はコーヒー、清涼飲料水などの体を冷やすものではなく、ココアや生姜入りドリンクなど体を温めるものを選んで飲むようにしましょう。

・軽い運動を習慣づける

 運動不足になると、血液を送る筋力が低下し、冷え症の原因となるので、積極的に運動して筋肉を鍛えましょう。

足の血行促進に最も簡単で効果的なのがウォーキングです。

まずは、いつもより少し多く歩くこと、それからふくらはぎの筋肉をいつもより使うことを意識して、坂道や階段などのある道を歩くなど工夫してみましょう。

第2の心臓とも呼ばれるふくらはぎをしっかり動かすことで、筋肉がポンプのような役割をして、そのポンプ作用で身体の血液の流れが良くなります。

また、筋肉を使うことで体温が上がります。

1日中座りっぱなしの仕事であっても、1時間に3分間ほど軽く歩くだけで改善されます。

ストレッチをする

・お尻まわりのストレッチで、むくみを解消します。

・自律神経を整える首のストレッチや枕を使った首のストレッチで、リンパの流れを促進します。

・ふくらはぎのストレッチで、足の血行を促進します。全身の血行を良くするポイントは「」です!

・足裏マッサージ

足の血行を良くし、足先の冷えを改善するには、足裏のツボを刺激するのも効果があります。

かかとは強めに指圧したり、足の指を1本ずつもみほぐすなど足全体をしっかりマッサージすることで、血流の悪くなりがちな末端部まで血の巡りを促します。

また、足裏には脂肪が少なく、熱さや冷たさがダイレクトに血管に伝わるため、足裏を温めるだけでも血行促進につながり、効率良く全身を温めることができます。

・足の角質ケア

足裏のマッサージのついでに、足の角質ケアも行いましょう。

角質ケアには様々な方法がありますが、冷えやすい足の末端まで刺激することでマッサージ効果も期待でき、足全体の血流が良くなります。

また、厚く硬くなってしまった角質を除去することで皮膚が薄くなり、足の温感もアップします。

   

冷え症、吐き気、頭痛などが起こっているなら、そのような状態を長く放っておくのは良いことではありません。今回ご紹介した冷え対策や生活習慣を見直して対処していきましょう。

大切なのは、生活リズムを整えて、規則正しい生活を送り、ストレスをうまく解消しながら過ごすことです。

そして、もし吐き気がひどい場合には、すぐに病院を受診しましょう。重大な病気が原因の場合もあるので、くれぐれも早期発見・早期治療が肝心です。

 

 

 

酒とタバコは、本当は相性がいい、それとも悪い?

禁煙カウンセラーや禁煙セラピスト達は、禁煙を維持するためのノウハウの一つとして、喫煙の誘惑に負けないように、まずは喫煙環境に極力近づかないように心掛けるべし、とよくアドバイスしています。

例えば、酒の席にはなるべく近づかない、などと・・・。確かに、喫煙者は飲み会や麻雀などの場に参加すると、そこだけで軽く1箱よけいに吸ってしまうことも珍しくはありません。

最近でこそ、コロナ禍の影響で、酒や会食の席はめっきり減ってきていますが、だからといって、麻雀はともかく、せっかく酒の席に誘われて遠慮してばかりというのも、対人コミュニケーションを考慮すれば、なかなか難しいかも知れません。

タバコを我慢しやすい酒の飲み方はないのでしょうか?

タバコと酒の相性について考察した、面白い報告を見つけましたので、ちょっと紹介します。

例えば、「タバコには、ビールは合うが日本酒は合わない!?」などといったようなことです。

■飲み物には、種類によってタバコと合う・合わないものがある。

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喫煙者はよく、「食後の一服だけは格別」だと言います。

確かに、喫煙者にとって、毎食後にお茶を飲みながら、一服のタバコで一息つくのは、まさに至福のひとときと言えるようです。

特に、コーヒーや日本茶中国茶はタバコとよく合います。カフェインの刺激が刺激を呼ぶのでしょう。

例えば、「中国の朝は、一杯の中国茶と一服の中国タバコで始まる」と言われるほど、
中国人は昔からタバコ好きです。

何しろタバコの中には「中国健康タバコ」と銘打っている銘柄もあるほどですから。いかにも中華的とも言えますね・・・。

ところが、紅茶は意外にタバコと合いません。

どうやら、ほんのりとした甘味がタバコの風味と合わないようです。

また、言うまでもなく、ミルクやフレッシュジュース、果汁入り清涼飲料水なども決定的に合いません。

唯一の例外といってもよいのがコーラです。やはり劇物劇物を招く、シナジー効果の故かも知れません。

■お酒にも、タバコとの相性がある。

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お酒の席にタバコは付き物だとも言われます。

なんといっても相性が抜群なのがビール、ウィスキーです。

禁煙が途中で挫折するのも、こうした酒の席が最も多いのが現状ですから。

おいしい生ビールを飲み干し、プハーと息吐いて、タバコを吸うのはまさに極楽気分なのでしょう。

洋酒では、バーボンやスコッチなどは言うまでもありません。

バーカウンターで、葉巻や外国タバコの煙をくゆらせながら、グラスを傾けるのは、いかにもハードボイルドで絵になります。

スコッチなどは、そもそもモルトが「スモーキーフレーバー」ですから、相性が良いのは当たり前です。

スピリッツはどうでしょうか?実はあまり合いません。例えば、甘ったるいカクテルは言うに及ばず、辛口のドライ・マティーニなども合わないのです。

度数が高くピュアな分だけ、かえってタバコの味が邪魔をしてしまうようです。

ワインやブランデーも全く合いません。

原料の果実の甘さがタバコと受け入れないためでしょう。

同様に、日本酒や焼酎などもいけません。

たとえ辛口であっても、原料の米麹やデンプン質のほんのりとした甘さがタバコの風味と合わないようです。

これらが変に混ざり合って、口の中がおかしくなってしまう、と経験者は語っています。
もちろん、人の嗜好は千差万別ですから、一概には言えませんが、今まで何となく感じていた経験を思い起こす最大公約数的な感覚ではないでしょうか。

従って、酒を飲んでも、それにつられてタバコを吸い過ぎないようにするためには、純粋にお酒だけを楽しめるような種類のアルコールを選択するか、できるだ舌を肥やして、洋酒でも上等のお酒に慣れ親しむように努めることです。

■酒は飲んでも、タバコは呑むな!

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料理と同様、本当においしいお酒は、タバコの味を受け付けません。

水や氷で薄めてはバチが当るような美味しい洋酒を小さ目のショットグラスに、ストレートでワン・フィンガーかツーフィンガー(ひと昔前にテレビCMで流行りましたね)で味わう。

口の中がカーッとしたら、用意しておいた冷たいミネラルウォーターを一口飲む。

初めから水で割るのではなく、喉元を過ぎてから胃の中で水と混ざるわけで、洋酒本来の味を損なうことなく、また健康的な飲み方と言えます。

こういう飲み方を続けると、次第にタバコはかえって邪魔な存在になるでしょう。
じっくりとおいしいお酒を満喫することで、タバコの味を忘れさせてくれるからです。

タバコか酒かどちらを取るか、二者択一を迫られたら、体質的にお酒が受け付けない場合を除いては、お酒を取る方が長い目でみたら、やはり健康的でしょう。

酒は百害あっても、(飲み方次第では)百薬の長」ですが、「タバコは百害あって一利なし」だからです。

もっとも、お酒の場合も、「薬」を通り越して「害」にしてしまう人々が圧倒的に多いのが、悲しい人間の性(さが)なんでしょうけれど・・・

タバコの害は、喫煙者だけではなく、周りの人々にも深刻に及ぶ!

タバコの煙は、喫煙者本人のみならず、その副流煙によって、周囲の人々にも多大な迷惑と害を及ぼします。

■他人のタバコの煙(副流煙)を吸うだけで、喫煙者と同じ病気のリスクがある。

タバコの害が世の中に広く理解されるようになってから、喫煙者を隔離する形で、一般の飲食店などでも「分煙がかなり浸透してきました。

しかしながら、分煙しても、タバコの臭いを嗅いだだけで健康被害を受けるのです。

喫煙者が吸い込む煙と同じくらい、周囲の人が吸い込む煙は有害です。

普段タバコを吸わない人は、タバコの煙に対する感受性が高く、他人の煙を吸うと、少しの量でも大きな健康被害を受けるという報告があります。

また、2016年8月には国立がん研究センターより、受動喫煙による日本人の肺がんリスクは約1.3倍になることが発表されるなど、受動喫煙のリスクは科学的にも証明されています。

たばこ臭がする」と感じたら、もう被害にあっているのです。

飲食店などでは、分煙にするためガラスドアで仕切って密閉した喫煙室を設け、出入口にエアカーテンを設置している店がありますが、これでも煙を100%遮断することはできません。

人が出入りする際には必ず、体にタバコの煙がまとわりついて移動し、有害物質を拡散させるからです。

大げさではなく、服や髪の毛、カーテン、家具、壁などからタバコ臭を感じた時には、有害物質を体内に吸い込み、受動喫煙(二次喫煙)の被害にあっているのです。

海外では、受動喫煙防止条例の施行によって、急性心筋梗塞の入院患者が減少したという事例も報告されています。
さらに、受動喫煙には、三次喫煙こと「サードハンド・スモーク(Third- Hand Smoke)」もあります。

喫煙によって発生したタバコの煙は、家具や壁紙、カーテン、子どもの玩具、自動車の内装、エアコンシステムの表面に付着した後、徐々に空気中に再遊離します。
タバコの煙がない環境でも、タバコの臭いが僅かでも残っていると、タバコを吸わない人は、受動喫煙と同様にタバコ由来の有害物質にさらされていることになります。これがサードハンド・スモークです。

米国モンタナ州ヘレナ市では、受動喫煙防止条例を施行後6ヵ月間で急性心筋梗塞の入院患者が40%減少。その後、条例が廃止されると入院患者が増大したとの調査結果があり、その後の多くの追試でも同様の結果が報告されています。

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・タバコは、「公害」として大きな社会問題化に!

タバコは、けっして個人の趣味嗜好の問題にとどまらず、深刻な公害問題になっているのです。

かつて、公害問題が深刻な社会問題となっていたことを忘れてはなりません。

当時、公害対策が未熟だった工場や自動車から排出された亜硫酸ガスや窒素酸化物などに勝るとも劣らない有毒ガスを、喫煙者はスパスパとまき散らしていることになるのです。

しかし、ヘビースモーカー達は、悲しいかなそのことに全く気が付いていません。

個人の「吸う権利」ばかりを自分勝手に主張するだけで、自分が社会に害毒を垂れ流していることを認識できていないのです。

というより、ニコチン依存症により、正常な判断ができなくなってしまっていると言った方が良いのかも知れませんね。

■「タバコの火の不始末」が火事原因のトップに!

タバコが及ぼす有害性については、とかく健康面でのリスクがクローズアップされていますが、それに勝るとも劣らないのが、火事の原因ワースト1にランクされているということです。

重大な社会問題にもかかわらず、意外と見過ごされがちで実に困ったことなのが、「タバコの火の不始末」です。

昔から、長らく「不審火=放火」と1、2位を争っていたのですが、とうとう最近はトップに躍り出てしまいました。

令和元年には3,581件と、火事原因全体(37,683件)の1割近くを占めていて、損害額は約52億円以上に上ります。

山中でポイ捨てして山火事を起こしたり、寝タバコによる火事で全財産をロストしてしまったり(財産だけでなく尊い人命なども・・・)、その社会的損失は計り知れません。

放火を防ぐのは容易ではありませんが、タバコの火の不始末は防ごうと思えば容易に防げるはずですから、実に残念ではありませんか。
ちょっと気を付ければ、防げそうなものですが、そこが喫煙者の愚かなところなのでしょうね。

「つい、うっかり」という過ちはなくなりません。

人間はミスを冒す動物である以上、いくら、タバコの火の始末に気を付けようと思っても、完全には徹底できません。

人間の行動面での対策を講じようとしても、限界があるので、根本的な対策としては、結局、タバコが火を使わなくてすむようなものにするしかないでしょう。

「火」と「煙」がタバコの元凶、だけど止められない!

では、火も煙も出さない「無公害」タバコはできないのでしょうか?

実は、今からおよそ30~40年ほど前に、「火も煙も出ない」完全無公害タバコとして、「無煙タバコ」なるものが登場しました。

今、覚えている人はほとんどいないでしょうが、当時の専売公社がテスト販売した他、民間の一部メーカーもヒット商品になることを密かに期待して売り出したのです。

もちろん、噛みタバコや嗅ぎタバコなどではなく、早い話が「禁煙パイポのタバコ味」をイメージすればよいでしょう。
その顛末は?案の定というべきか、やはり消費者の反応は冷たいものでした。

あっという間に姿を消してしまい、ほとんど記録にも記憶にも残らなかったのです。

おそらく「塩とタバコの博物館」でもお目にかからないのではないでしょうか。
当時は、たばこの新しいスタイルとして提案されたのですが、「禁煙パイポ」と同じ、いわゆるハッカパイプのタイプですね。

残念ながら、愛煙家からは不評で、ほとんど売れませんでした。

やはり、喫煙者にとっては、火をつけ、煙をくゆらせないと、タバコを吸った気にならないようですね。

どうやら、煙をふかすのがタバコのタバコたるゆえんのようで、煙の出ないタバコなんてタバコではないというのが、喫煙者の感覚なのでしょう。

■無煙タバコにも、やっぱり大きな害がある!

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一方、昔から「噛みタバコ」というのがあります。よくメジャーリーガーや日本のプロ野球でも外人選手がダッグアウトで、口をくちゃくちゃしている光景を昔から見かけた人も多いと思います。

「何て行儀が悪い」と思った人も少なくないと思います。中には、風船ガムを噛んでいる選手もいますが、多くは「噛みタバコ」なのです。

噛みタバコは、奥歯の内頬と歯茎の間に挟んで嗜むタバコです。実は、日本でも発売されましたが、こちらは、日本人には馴染みにくいでしょうね。

2010年には、JTから地域限定でパイプ式の「嗅ぎタバコが発売されたことがありました。

タバコの葉が詰まったカートリッジをパイプ本体にセットし、火を使わずにタバコの味・香りを楽しむ「煙ゼロ・火ゼロ」の無煙タバコです。

無煙タバコの服用に伴う長期的な健康被害リスクは、燃焼を用いる一般的なタバコに比べればはるかに低いものの、無害というわけにはいきません。

無煙タバコの安全リスクは電子タバコと同程度だと推定されていますが、所詮タバコには違いないので、同様の有害成分が含まれています。

そもそも健康被害リスクのない無煙タバコなど存在しないのです。

歯周病や口腔がん、食道がん膵臓がんなどの多くの悪影響や、死産、早産、低体重児出産などの生殖への悪影響との相関関係があります。

無煙タバコには発ガン性の化学物質が含まれており、約28の化学成分は本質的に発がん性があり、その中でニトロソアミンが最も顕著です。

無煙タバコは、世界的に見ても大きな死亡要因を占めており、特に東南アジアで顕著に見られるとのことです。

・新たに登場した「加熱式タバコ」や「電子タバコ」の危険性は?

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最近では、「加熱式タバコ」とか「電子タバコ」が登場してきました。

加熱式タバコとは、タバコの葉を加工したものに電気で熱を加えてエアロゾル(霧状の粒子)を発生させ、その中に含まれるニコチンを吸い込むものです。

タバコの葉に直接火をつけないため煙が出ないこと、また、髪や衣服に臭いがつきにくいことから、紙巻タバコから加熱式タバコに切り替える人も目立ちます。

形や機能は違っても、加熱式タバコの中身は紙巻タバコと同じ「タバコの葉」なので、れっきとした「タバコ」です。

タバコ会社は、発がん性物質や有害物質は紙巻きタバコより少なく、タバコ関連疾患のリスクを減らすとの研究論文を出しているところもありますが、米国FDAタバコ製品科学諮問委員会は、タバコ会社の主張を否定している他、2017年には加熱式タバコのフィルターから加熱時に有害化学物質が発生していることが報告されています。

加熱式タバコを吸っても煙は出ませんが、吐き出した呼気には目に見えない有害物質が含まれています。

そのため、喘息や化学物質過敏症の患者が呼気を吸うと、有害物質に反応して体調を崩す恐れがあります。

日本では、電子タバコにはタバコの葉は使用せず、カートリッジ内の液体(リキッド)を電気加熱により発生する蒸気を吸引するものです。

電子タバコの成分は、食品添加物としても広く使われているプロピレングリコールと植物性グリセリンなので、人体への悪影響は少ないとされています。

しかし、これらの物質は、あくまで食品添加物として使用する分には安全性が高いとされているのであって、加熱して肺の奥に吸い込んだ時の安全性まで保証されているわけではありません。

アメリカでは、電子タバコによるものと疑われる肺疾患が次々と報告されています。

原因はまだ明らかになっていませんが、製品に添加されているビタミンEアセテートという物質が関与している可能性が考えられています。

要するに、タバコはどうやっても、有害なのです。

 

タバコは、もはや公害!それでも、あなたは吸い続けますか?

2018年8月に厚生労働省から、タバコの害は社会全体の大損失になるという研究結果が発表されました。

2015年度の医療費や介護、火災などタバコによる損失を合わせると、その額は推計で何と2兆500億円!にも上るというのです。

主な内訳は、タバコが原因と考えられる病気(がん、脳卒中心筋梗塞認知症)にかかる医療費が1兆6,900億円、これらの病気で必要になった介護費2,600億円タバコによる火災などの関連費が1,000億円というものでした。

医療費の中でも、がんの治療費が5,000億円超になっている他、受動喫煙が原因の医療費は3,300億円で、さらに脳血管疾患による医療費も多くなっています。
この莫大な損失額を削減するためにも、やはり禁煙と受動喫煙防止が不可欠です。

ところが、喫煙者の間には、今だに「タバコは個人の趣味嗜好の問題だから、むやみに法律で規制するのはおかしい」とか、「喫煙者の人権を無視してよいのか?」という反論があるようです。

しかし、そうした考え方には根本的な見落としがあります。

なぜなら、タバコの害は、もはや個人だけの問題ではないからです。

すなわち、喫煙者本人だけでなく、周りの人々にも多大な災いと迷惑を及ぼす、もはや社会全体における明らかな「公害」と言って差し支えないでしょう。

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■タバコの3大有害物質とは?

今更でもありませんが、まずは、喫煙による健康被害からおさらいしてみましょう。

タバコの煙には4,000種類の化学物質が含まれ、そのうち200種類以上は有害物質で、70種類以上の発がん性物質が含まれています。

その中でも、特に有名なのが、次の3つです。

<たばこに含まれる3大有害物質>

ニコチン

胃から吸収され、血管を収縮させ、血液の流れを悪くする作用があり、動脈硬化を促進させます。

副腎からのカテコールアミン分泌を促進させ、血管収縮、血圧上昇、脈拍増加をきたし、心臓に大きな負荷をかけるのです。

また、強力な血管収縮物質を持つトロンボキサン A2を遊離させ、血小板凝集や血栓形成のリスクも高まります。

さらに悪質なのが、タバコへの依存性を高める物質だということです。

喫煙により、急激にニコチン血中濃度が上昇することで「依存」が形成され、これは麻薬に匹敵するほどの依存性質です。

喫煙後約5分で血液中のニコチン濃度は最大になり、その後約1~2時間で半分以下に減るため、ニコチン濃度を維持するには断続的にタバコを吸い続けなければなりません。

吸えば吸うほど依存性は強くなり、やがて自分の意思とは関係なく、ニコチン支配による喫煙が繰り返されます。これがいわゆる「ニコチン依存症(中毒)」です。

・タール

タバコのヤニの成分で、気管支や肺などの呼吸器に沈着し、大きなダメージを与えます。

発ガン物質として有名なベンツピレンを始め、アミン類など数十種類の発ガン物質が含まれています。

一酸化炭素

酸素を運ぶ機能を阻害し、酸素不足を引き起こす上に、動脈硬化を促進させます。

一酸化炭素有機物の不完全燃焼で発生するガスで、タバコ煙にも3%前後含まれています。

無味無臭の気体で、極めて毒性が強い物質です。

私達の血液にはヘモグロビンという成分があり、酸素はこのヘモグロビンに結びついて全身に運ばれて行きますが、一酸化炭素は酸素に比べて200倍以上もヘモグロビンと結びつきやすい性質を持っています。

このため、喫煙によって一酸化炭素を体内に吸い込むと、酸素はヘモグロビンに結びつくことができず、血液の酸素運搬能力が低下し酸素不足=酸欠に陥ってしまいます。

■「たばこにもメリットがある?」という、とんでもない誤解とは?

 一方で、喫煙者の間には、「タバコにもメリットがある」という錯覚があるようなので、その中身と真実を検証してみましょう。

「いらいらした気分が落ち着き、リラックスできる?」

タバコには、高ぶり過ぎた神経を落ち着かせたり、リラックスさせる効果があると言われます。

これは、「精神的な疾患を抱える患者は、精神状態が悪くなるとタバコの本数が増える」という医師の分析によるものです。

そうでなくても、「イライラするとタバコを吸いたくなる」「みんなで飲んで騒いていると、ついついタバコに手が伸びる」といった喫煙者の声は、よく聞いたことがあると思います。

イライラする時に、タバコを吸うと気分が落ち着く・・・とじるのは、ごく軽度の一酸化炭素中毒による神経麻痺=鎮静状態の表われなのです。

そして、タバコが切れると、タバコが吸いたくなるのは、ニコチン依存症による典型的な禁断症状です。覚せい剤と同様に恐ろしいのです。

「脳を活性化させて、やる気を起こす?」

ニコチンには、ストレスを和らげる他、やる気を起こさせたりする効果があるとも言われます。

確かに、ニコチンには、脳の「側坐核(そくざかく)」という部分を活性化させる性質があります。

この側坐核は、「脳の意欲」をつかさどる重要な部分で、ニコチンを摂取すれば気分が元気になって、面倒なこともやる気が起こる、という理屈です。

しかし、これは、実は覚せい剤と同様の一時的な興奮状態を示しているに過ぎないのです。

こうした「見かけ上のやる気」は、無論長続きはせず、一過性の興奮状態を繰り返すことで、ますます心身の疲弊が積み重なってしまうのです。

③「ダイエットになる?」

ニコチンは胃腸にダメージを与え、その結果食欲不振を招きます。

なるほど、喫煙を続けていれば、食欲は減退し、食事量は減るので、体重が増えることはないでしょう。

ただし、そのダイエット方法は決して正しい健康的なものではありませんよね!

禁煙した途端に、体重が増えて困った?・・・と嘆く前に、タバコを止めたことで、食欲が戻って、その結果体重が増えるのは、健康な状態に戻った証でもあると素直に喜びましょう。

そして、正しくダイエットしたいなら、まずは適切な食生活と適度な運動など、基本的な生活習慣を見直すことから始めるべきです!

■ご存じですか?日本の喫煙による死者は毎年12~13万人!

 

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以上のように、「喫煙は百害あって一利なし」です。

タバコを吸う人(喫煙者)が「がん」で亡くなる危険性は、男性が喉頭がんで5.5倍、肺がんで4.8倍、女性では肺がんが4.2倍、乳がん1.9倍(閉経前女性に限ると3.9倍)となっており、また男女とも脳卒中心筋梗塞の大きな原因も喫煙です。

喫煙者の死亡率は非喫煙者より高く、国内で喫煙に関連する病気で亡くなった人は年間で12~13万人、世界では年間500万人以上と推定されています。

さらに、国内の調査では、20歳よりも前に喫煙を始めると、男性は8年、女性は10年も短命になることが分かっています。

喫煙は、一時の至福感と引き換えに、自分の寿命を削っているのです。

ただ、救いの道は残されています。

早く禁煙すればするほど、寿命を取り戻せるのです。

例えば、35~40歳で禁煙すれば、喫煙前の余命を取り戻すことができます。

また、50歳で禁煙しても6年、60歳なら3年ほど寿命を延ばすことができると言われています。

いくつになっても、禁煙が遅すぎることはありません。

先送りせず、禁煙する気になった時が「タバコの止め時」だと自覚した方が身のためです。