冷え症には、足と手のマッサージが効く!②ー手のマッサージ 

冷え症を抜本的に改善するには、血液が体内の隅々まで順調に巡るように体質改善を図る必要がありますが、それには相応の時間がかかります。

そこで、すぐにでも辛い手や足の冷えを解消する即効性のある手段が、手足をマッサージして、血行を良くすることです。

そこで、今回は、冷え症に効く手のマッサージ、さらに便利なマッサージ機などについて、お伝えします。

■冷え症改善に効果がある手のマッサージ

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手が冷える原因は、自律神経の乱れなどにより、体に行き渡る血液の量が少なくなってしまい、手や足など末端にまで血液の流れが行き渡りにくくなったことで、結果として、冷え症になってしまうのです。

冷えてしまった手を温めるには、血行を良くすることが最善策です。

そのためには、手を動かすことです。効果的な手の動かし方はいくつかありますが、一番手軽に始められるのが、マッサージです。

まず、両手をよく揉み合わせる「手揉み」から始めましょう。

この時、ハンドクリームを使うとより滑りが良く、お気に入りの香りのものであればリラックス効果も期待できます。

・ 冷えを解消するハンドマッサージ

1:ハンドクリームを手にの伸ばす。

2:指の側面をさする。

3:指をらせんを描くように揉む。

4:手の甲をさする。

5:手の平をさする。

6:手のストレッチをする。

・ツボ押しが効果的な、手の冷え取りマッサージ

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ツボ押しは、体がポカポカ温まってきて、血行を良くする効果があります。、

・手の甲側のツボ:陽池(ようち)

手首の付け根、真ん中ほどにあるツボです。

手を反らせて、シワになる部分の真ん中あたりにちょっと凹んだところがあるので、片方の手で挟むように持ち、親指で体の中心へ引き寄せるように押し、グリグリと回すように2~3分揉みます。

 これを、左右両方行います。

・手の平側のツボ:命門(めいもん)

小指の第二関節の真ん中にあるツボで、まずは強めに押し揉みしましょう。

何度も揉んでいるうちに、手足の末端がじんわりと温まってくることが実感できます。

このツボを刺激することで、血行促進効果が期待できます。

・手の平側のツボ:労宮(ろうきゅう)

手を軽く握った時に中指の先が当たる部分、親指の付け根と同じ高さにあります。

もう片方の手で挟むように手を持ち、親指の腹で押しましょう。

・指間穴(しかんけつ)・虎口(ここう)

親指の付け根の内側に虎口、そして人差し指から小指までのそれぞれの指の間の付け根に指間穴というツボがあります。

ツボの刺激の仕方は、単に指で押し込むよりも、親指と人差し指を使い、ツボをつまんで挟み込みます。

そして、少し力を入れて外側に向けて、引っ張って指を離します。

これを10回1セットで行い、そして反対側の手も同じようにツボを刺激しましょう。

・ツボ押しのポイント

ツボ押しは、冷たい手で行っても効果半減なので、まずは手を擦り合わせたり、マッサージして温めることから始めましょう。

手が温まってきたら、「ちょっと痛いけど気持ちいい」くらいの力加減でツボを刺激します。

力を入れる時に息を吐き、力を抜く時に息を吸います。

大体1ヵ所につき10回ほど刺激すると、指先がじんわりと温かくなってきます。

温まり方がまだ物足りないという時は、もう少し回数をプラスしてみましょう。

刺激に対する最初の反応は個人差がありますが、刺激を繰り返していくうちに、刺激に対して反応しやすくなっていきます。

冷え症改善に、便利なマッサージ機の使い方

自分の手が届きにくいところでも楽にマッサージしたい時に、便利なのがマッサージ機です。

マッサージ機は、肩凝り・腰痛・ふくらはぎのむくみ・足裏の疲れなどを和らげるために、血流やリンパの流れを促すマッサージができる、忙しい現代人の強い味方です。

マッサージ機は、ツボやリンパを刺激してピンポイントで疲れを解消するものや、お風呂でも使用できるもの、全身をマッサージできるものと種類が様々あって、しかも日々進化しています。

・マッサージ機選びのポイント

マッサージ機は種類が豊富で、商品によって搭載されている機能も様々です。

自宅のみでの使用に適している大型のものもあれば、持ち運びできるほどの大きさのものもあります。

マッサージしたい場所や症状、価格によって選ぶべき機器の種類は異なるので、それぞれの特徴をあらかじめ十分把握しておくことが望まれます。

マッサージ機は、法律上「医療機器」に分類されているので、製造・販売は許可制となっています。

購入前に、許可取得済み製品かどうかを確認しましょう。

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・マッサージ機のタイプ

 ●フットマッサージャー:つま先やふくらはぎを覆う形状のマッサージ器で、足をほぐすことに特化しています。

フットマッサージャーには、大きく分けて2種類あります。

・エアーバッグに足を入れて、空気が入ったり抜けたりすることで、ふくらはぎに圧をかけるタイプ

ふくらはぎに圧がかかり、滞った水分を上へと押し上げていきます。

血流が良くなることで、足の凝りも改善され、質の良い睡眠をとることができます。

痛みもなく、心地良く行えるマッサージです。

・凸凹のローラーが回転することで、ふくらはぎをマッサージするタイプ

凸凹のローラーが回って、足の凝りをほぐしていきます。

また、足裏専用のタイプもあり、足の裏を刺激し、疲れやむくみを取ってくれます

●ネックマッサージャー:首を挟み込むタイプのマッサージ器で、肩や首、腰など、疲れを取りたい場所に当ててマッサージできるタイプです。

以前は、振動により筋肉をほぐすものが主流でしたが、最近ではもみ玉によるマッサージが受けられるタイプも登場しています。

●ハンディマッサージャー:手に持って使える小型のマッサージ器で、肩、背中、腰、足など、ほぐしたい部位にあてて使用します

●シートマッサージャー:座椅子の形状をしたマッサージ器で、首、肩、背中、腰など、広範囲をほぐすことができます。

●マッサージクッション クッション型のマッサージ器で、肩、背中、腰、足など、ほぐしたい部位にあてて使用します。大きさや形状は様々です。

その他、骨盤に巻きつける、頭にかぶる、目元を覆うなど、上記以外のタイプのマッサージ器もあります。

・マッサージ器とマッサージチェアの違いは?

マッサージチェアは、肩から腰、さらには脚や腕まで、ほぼ全身を座ったままでマッサージできる椅子型のマッサージ機です。

揉み玉やローラー、エアーバッグなどが搭載されており、本格的な全身のマッサージを求める方におすすめです。

ただし、全身を包み込んでくれる大きさと重量があり、設置するのに広いスペースが必要です、

大型で高価なマッサージチェアの方が性能面で勝りますが、マッサージ機は小型で安価なため、手軽に導入できます。

マッサージ機の正しい使い方

家庭用のマッサージ機は、あくまでその日の疲れを癒すためのものなので、プロが行うマッサージと違い、症状の根本的な解決にはなりません。

使用方法を間違えると、怪我につながる場合もあるので、正しい方法で使用しましょう。

マッサージ機には、15~20分を使用時間の目安にしているものがほとんどです。

これ以上同じ場所に使用し続けると揉み返しが起こったり、筋肉を傷つけてしまったりする恐れがあるので、長時間同じ場所に当てないように気を付けましょう。

無理に身体を押し付けようとすると、マッサージ機自体が壊れやすいのはもちろん、マッサージされている部分にもかえって負担がかかり、揉み返しや骨折などの原因となることもあります。

マッサージ機を使用する際は、自然に体を預ける程度の感覚で使用するようにしましょう。

疲労やストレスの多い現代社会で、次の日に疲れを持ち越さないためにも、お気に入りのマッサージ機を、一日の終わりのリラックスタイムに使用してみるのも良いでしょう。

 

いかがですか。

冷え症対策として、足や手のマッサージは即効性があるのが特徴です。

さらに、便利なマッサージ機を使えば、自らの手をあまり煩わせることなく、手軽にマッサージ効果を期待できます。

毎日、寝る前の習慣として、いろいろ試してみては、いかがでしょうか。