冷え症を改善する食べ物とは?

冷え症を改善するには、体の中に摂り入れる日々の食ベ物や飲み物がとても重要です。

そして、健康的な食生活を続けることで、冷えに負けない体質に抜本的に改善していくのです。

そこで今回は、冷え症を改善する食べ物について、お伝えします。

■冷え症の改善は、食生活の見直しから

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昔から、医食同源といわれるように、健康と食事には密接な関係があります。

普段の食生活が乱れると、体の不調につながり、やがては病気を引き起こしかねません。

近頃、日本人の体温が低くなってきて、冷え症で悩む人が増えているのも、不規則で栄養のアンバランスな食事、食べ過ぎ、冷たい清涼飲料水の飲み過ぎ、などといった不健康な食生活にも原因があるように思われます。

例えば、若い人の間には、朝食を摂らない人が少なくないようですが、朝食は1日の活動に向けて代謝を高め、体温を上昇させるという意味からも重要です。

特に、冷え症の人にとっては、毎朝の食事は規則的に、温かく消化の良い飲食物を摂取することが大切なのです。

・冷え症改善には、体を温める食べ物を摂ろう

体を温める食べ物を摂ることで、血液循環が良くなって基礎代謝がアップし、脂肪の燃焼がスムーズに進み、免疫力もグングン上がります。

そして、自律神経が整って、病気になりにくい体に変わっていくのです。

体を温める食べ物を食べると、体が芯から温まるだけでなく、いったん冷えても、体温が回復しやすくなるのです。

■冷え症を改善する食べ物の見分け方は?

東洋医学の漢方では、体を温める食べ物と体を冷やす食べ物とに区別しています。

寒い時には温かいものを口に入れたくなりますが、物理的に温かい食べ物や飲み物だからと言って、必ずしも全てが体を温めるものとは限りません。

体を温めるものと冷やすものとを正しく見分けて、冷え症改善に役立てましょう。

体を温める食べ物と冷やす食べ物の見分け方には、幾つかの方法があります。

必ずしもこれが全てに当てはまるというわけではありませんが、一つの参考にはなるでしょう。

一般的に、どこで育ったものか、地面の下と上のどちらで育つのか、色は?成分は?と考えて選ぶことができます。

1.育つ環境で見分ける

寒い地方では、体に熱を吸収して蓄える必要があるため、体を温める果物や野菜が育ちます。

同様に、冬に採れる食べ物も体を温める作用があります。

反対に、温かい南国では、体内にこもった熱を下げるため、体を冷やす食べ物が育ちます。同様に、夏に採れる食べ物も体を冷やす作用があります。

2.地面の下で育つものか、上で育つものかで見分ける

地下(地中)で育つものは体を温め、地上で育つものは体を冷やします。

冬に地下で育つ根菜類が多いのは、動物も人間も体を温める必要があるからで、夏に地上で育つトマトやキュウリ、スイカなどが多いのは、体を冷やしてくれるからです。

3.発酵しているかどうかで見分ける

味噌や納豆、醤油、漬物、チーズやヨーグルトなどの発酵食品には、体の代謝を良くする酵素が入っているため、体を温めます。

お酒についても、日本酒や紹興酒のように発酵して造るお酒は、体を温めます。

4.色、形、成分、味で見分ける

オレンジ色や黄色の野菜や果物は体を温め、白・緑・紫の色の食べ物は体を冷やします。

概して、暖色系は体を温め、寒色系は体を冷やすと覚えておくと良いでしょう。ただし、暖色系でも、体を冷やすトマトのような例外もあります。

形でいうと、小さい物、丸い物は体を温め、大きい物、細長い物は体を冷やします。

成分では、水分の少ない物やナトリウム(塩)を含む物は体を温め、水分の多い物やカリウムを含む物は体を冷やします。

例えば、ジャガイモとナスを比べてみると、ジャガイモは茶色くて、丸く、水分量が少ないので体を温め、ナスは紫色で、細長く、水分が多いので体を冷やします。

味では、自然塩や醤油を使った塩辛さを感じる物が体を温め、酢を使った酸っぱさを感じる物や化学調味料を使った物が体を冷やすということが分かっています。

料理をする時は、素材だけではなく、調味料にも気を配ると良いでしょう。

また、砂糖は、原料の生育地域や精製方法によって、体への作用が異なります。

北海道で育つ甜菜(砂糖大根)から作られる甜菜糖は体を温めますが、沖縄など暑い地域で生育するサトウキビを原料とし、さらに精製された白砂糖は特に体を冷やします。

同じくサトウキビからできている黒砂糖は、未精製でビタミンやミネラルが残っているため、体を冷やす作用は緩やかと言われています。

 

次回は、冷え症を改善する具体的な食べ物について、紹介したいと思います。