冷え症には、ビタミンEやビタミンBが効く!②-ビタミンBの働きとは?

冷え症を予防・改善するためには、体を内側から温め、血行を良くし、自律神経をきちんと機能させることが大切です。

そのために、基本的な生活習慣を見直し、例えば栄養のバランスの取れた食生活を続けること、その際、特にビタミンE・B群・Cや良質のタンパク質などを積極的に摂ることが効果的と言われています。

そこで、今回は、冷え症に効く、ビタミンBの働きと効果などについて、お伝えします。

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■冷え症とビタミンBの関係とは?

体温が1℃上昇すると、免疫力が30%上昇する」と言われているとおり、免疫力が上がれば体温が上がり、体温が上がれば免疫力も上がるとされています。

冷え症の改善には免疫力を上げることが大切ですが、まず考えるべきことは、代謝促進と血流促進です。

 基礎代謝を上げると、血流が促進される

体を温めると、基礎代謝が上がると言われています。

基礎代謝とは、心臓を始めとする内臓を動かしたり、呼吸をしたり、体温を保ったり、人間が生きていくために最低限必要な機能を維持するためのエネルギー代謝代謝の約70%)を指します。

そして、代謝によって生み出されたエネルギーや熱は、血液に乗って全身に運ばれ、血行を良くするのです。

従って、よりたくさんの体熱を発生させて、血行を良くするには、代謝を良くする必要があるのです。

食物の栄養素をエネルギーや熱に変えるには?

私たちは、食物に含まれる糖質からエネルギーや熱を作り、体温を保っています。

食物に含まれる糖質は、体内で消化され、ブドウ糖として吸収されます。

ブドウ糖は、人間に備わる酵素の働きでエネルギーや熱に変化します。

酵素は体内で生成され、適材適所的に分布していますが、その活動は36~37℃台(~40℃)で強まります。

ここで、ブドウ糖をエネルギーや熱に変化させるには、亜鉛・セレン・鉄・マグネシウムといったミネラルビタミンB1・B2などのビタミンが必要です。

こうしたミネラルやビタミン、特にビタミンB群が不足してしまうと、食べ物からエネルギーや熱を作ることができず、体温が上がらなくなり、冷え症になってしまうのです。

従って、体温を上げて、冷え症を改善するためにも、ミネラル・ビタミンB群を豊富に含んだ食事を続けることが、まず基本になるのです。

逆に、加工精製食品の摂り過ぎや無理なダイエットをすると、ミネラル・ビタミンは不足してしまうので、くれぐれも注意が必要です。

・ビタミンB群の働きとは?

B1・B2は、糖質・脂質・たんぱく質をエネルギーに変換する際必要になる栄養素です。

代謝を促進し、体を動かすエネルギーを産生します。

そのため、特に、ビタミンB1・B2・B5(パントテン酸は、冷え症改善に有効です。

不足すると、変換できなかった余剰の糖質が体に溜まり、冷え症を始め様々な不調を引き起こします。

パントテン酸は、代謝を促進し、自律神経を活性化させる抗ストレスホルモンの生成に関わり、自律神経を正常に働かせます

また、葉酸(ビタミンB9)は、“造血ビタミン”の異名を持つほどで、赤血球の生成に大きく関わっているため、意識的に摂ることで血行が改善され、冷え症改善に大きな効果が期待できます。

ビタミンB群補給におすすめの食材は?

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ビタミンB群は、様々な食品に含まれているため、通常は不足することはありません。、

ビタミンB1が含まれる食材:豚肉、大豆、卵、たらこ、レバー、豆類

ビタミンB2が含まれる食材:レバー、うなぎ、納豆、魚卵

パントテン酸が含まれる食材:レバー、大豆、卵、納豆、魚卵、干し椎茸

葉酸が含まれる食材;からし菜、ほうれん草、春菊 、ブロッコリーパッションフルーツ

栄養バランスの取れた食事を規則正しく摂ることが大切になるのです。