健康食生活は、「腹八分目」から。

昨今はコロナ太りの人も多いようですが、さらに、「食欲の秋」ということで、秋の味覚を始め美味しいものがいっぱい溢れる季節に、グルメならずとも食が進んで、ついつい食べ過ぎて体重が増えたりしますよね。

「食は元気の源」であり、「食欲は健康のバロメーター」と言われますが、言うまでもなく食べ過ぎ・飲み過ぎは、健康の大敵です。

昔から、「腹八分目(最近は、腹七分目とも言うようです)」は、健康長寿のための「基本のき」とされてきました。

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「腹八分目に医者いらず」のことわざ

昔からのことわざにもあるように、健康のためには、満腹するまで食べないで、八分目ぐらいでやめておくのがよい、と言われてきました。

江戸時代に、儒学者貝原益軒が自らの実体験に基づき、長寿のための健康法を解説した有名な「養生訓」にも、次のように記されています。

「節度のある飲食こそ基本」とした上で、「およそ食べ物は、淡白なものを好むのがよい。高カロリー、味が濃いもの、脂っこいものなどをたく さん食べてはならない」。

「食べる量は『腹八分目』を適量として、ものたりないくらいがよい」。「過度の飲食により、腹の中を戦場としてはならない」

「五味(酸、苦、甘、辛、塩辛)のバランスをとり、夜食(夕食)は早めに(軽めに)、深夜になってから飲食はしてはいけない」。

また、「老人は食を少なめに」。「食べ過ぎ等で体調不良の時には、食事は抜くことも必要」などと記されています。

この 教えは、今日でも大いに参考になります。

なぜ、「腹八分目」がよいのでしょうか?

私たちの体には、少々体の具合が悪くなっても、薬に頼らずとも自分自身の力で治る「自然治癒力」が備わっています。

これは、免疫細胞である白血球が、体外から侵入した細菌やウィルスを捕食して退治してくれるからです。

ただ、細菌やウィルスはしょっちゅう、侵入してくるわけではありません。白血球の普段のエサとなるのは、私たちの毎日の食事から得られる様々な栄養素です。

もちろん、これらの栄養素の方が細菌やウィルスよりはるかに美味しいので、もし、白血球が満腹状態にあると、たとえ好物の細菌やウィルスが入って来ても、「お腹いっぱいだし、もう食えないよ」となって、ほとんど働かなくなります。

つまり、白血球が十分働くためには、「腹十分目」の満腹状態ではなく、「腹八分目」ぐらいの状態にしておいて、細菌やウィルスを食べてくれるだけの余裕を残しておく必要があるのです。

食欲は健康のバロメーター、病の時は食べない方が回復が早い!?

よく、子供の頃に、風邪ひいて熱が出て、食欲もない時に、親から「無理してでも食べないと、体力が回復しないわよ」と言われたことはありませんか?

これは、医学常識では、大きな誤りで、全くの逆効果なのです。

食欲がないということは、それだけ胃腸が弱っている表われです。そんなときに、無理やり食べても、ほとんど消化吸収されないまま、体調を悪化させ、かえって回復を遅らせてしまいます。

食欲がなくて、食事を摂らないでいると、当然白血球も空腹状態です。エサになるものなら何でも食べたい状態です。

そうした飢餓状態にある白血球は、目先に細菌やウィルスを見つけると、やっとエサが来たと思い、猛然と食らいついていきます。

空腹状態の方が、白血球は活発に活動して、細菌やウィルスを捕食して、その結果病気が早く治るという仕組みです。

つまり、病気の時に食欲がなくなるのは、自然治癒力が働くための自然な生体メカニズムなんですね。

だから、そういう時はけっして無理に食事を摂らずに、絶食状態にしておきましょう。

もちろん、何も飲まず食わずではなく、適度な水分と口当たりの良い果物などからビタミンCを摂っておけば十分なのです。

そして、食欲が出てきた時が、体調回復の時期と言えるのです。

飽食の時代といわれる現代に暮らす私たちにとっては、時々、お腹を空かして、体内を軽くすることも必要です。

 

そこで、次回は、健康と美容にも効果的なプチ断食、「ジュースダイエット」について紹介したいと思います。