ご存知ですか?効果的なお風呂の入り方!!

涼しさを通り越して、寒さを感じるこれからの季節は、やっぱり、温かなお風呂にゆっくり浸かって、身体も心もほっこりしたいですよね。湯船に浸かる瞬間の思わず声を出しそうになるほどの快感って、たまりません!

でも、正しい、というか効果的なお風呂の入り方って、ご存知ですか?

せっかくお風呂に入るのなら、その効能を最大限に活かしたいですよね。

今さら、そんなこと当たり前でしょ、という方も、念のためおさらいしておいて、損はありません。

■健康には、シャワーよりお風呂がいい?

近頃では、お風呂を沸かすのが面倒だとか、忙しくて時間がないという理由で、湯船に浸からず、日常的にシャワーだけで済ませると人もいるようです。

けれども、健康を考えた場合、特に、冷え性の方ならなおさら、やはりお風呂の方がおすすめです。

なぜなら、シャワー浴は、部分的に水圧をかけることでマッサージ効果が少しありますが、体を温める効果はほとんどないからです。

お湯に浸かることで、温熱効果により血流が良くなり、血管も広がります。

そして、特に女性に多い冷え性を改善するだけでなく、新陳代謝を活発にし、体内の老廃物や疲労物質の除去を促すのです。

体の芯まで温めたいのなら、お湯を張った浴槽にゆっくり浸かって温まるのが一番!。

お風呂に入ってリラックスし、体も心も温める習慣をつくることをおすすめします。

■あなたは全身浴派、それとも半身浴派?

昔は、お風呂といえば、肩まで浸かる全身浴がごく普通でしたが、近年、家庭での入浴では、浴槽に半分湯をはり、大体みぞおちくらいまで浸かる半身浴もブームになってきています。

全身浴と半身浴のどちらが健康によいのか、医療等の専門家の間でも、諸説分かれています。

肩まで浸かる全身浴の方が、全身に水圧がかるので、体全体の血管を圧迫し、そのため心臓に出入りする血液の量が増えて、血流が良くなります。

同時に心肺機能が高まります。また、水中で身体が浮遊することで、より高いリラックス効果が得られます。

一方、半身浴は、心臓や肺などへの負荷が少ない反面、水圧が下がる分、血管圧迫効果も半減します。

ただ、半身浴でも、血管の中でも一番太く、お腹をじっくり温めてその熱が全身に行き渡ることが期待できる腹大動脈と大腿動脈を温めることになるので、上半身が湯に浸かっていなくても温まります。

日本人の多くは、入浴する時、あまり動いたりせず、じっとして、かがんで首まで浸かり、手足を伸ばしたり、膝をまげたりするのが基本姿勢のようです。

立位で首まで浸かると、大体560kgくらいの水圧がかかります。これにより、心臓や血管系に大きな影響を及ぼします。そこで、高血圧や心臓疾患が進んでいる人は半身浴がよいとされています。

もっとも、身体のどこにも異常がない健康な人は、半身浴にこだわる必要はありません。むしろ、出たり入ったりすることで、血液の流れ、すなわち心臓の自律神経系のトレーニングにもなるので、全身浴の方が好ましいと言われます。

結局、もともと長湯は性に合わないという人や、心臓や肺に持病などがなければ、全身浴で10~15分浸かるようにして、心臓や肺にあまり負担をかけずに、じっくり温まりたいという人は、半身浴で20~30分浸かるようにするのが、よいのではないでしょうか。

■温泉に浸かる時は、断然全身浴!

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温泉の効能を最大限に味わいたいのなら、もう、これは全身浴に限ります。

まあ、せっかく温泉に行って、足湯でもあるまいし、湯船に体の少ししか浸からないという人はあまりいないと思いますけど、温泉の薬効成分は、皮膚以外からも、湯気を吸い込むことでも体内に取り込むことができるのです。

さらに、温泉によっては、飲む(飲泉)ことによって、効能を消化器に働きかけることもできます。

ですから、できるだけ湯面ぎりぎりまで肩までどっぷりと浸かって、温泉の有効成分を少しでも多く吸収できるようにしたいものです。

温泉や薬湯に浸かるときは、誰もが首まで浸かりたいと思いますし、できるだけ、皮膚の表面積が広く浸かった方が効果的です。

おへその下までだと50%。首まで浸かると85%。せっかく温泉や薬湯に入るときは、できるだけ全身浴した方が有益なのです。

そこで、おすすめなのが寝浴です。水圧がかからないようにするには浅くすれよいわけですから、寝そべるような姿勢で入浴するのです。

これならば、心臓に負担をかけずに全身浴ができます。全身浴さながらの寝浴で、脳波や筋肉もリラックスします。居心地のよい人間工学的に考えられた浴槽があれば、なおさらです。

寝湯のある温泉場を訪れたら、ぜひ、浸かってみましょう。

また、一度に長時間浸かるよりも、何回かに分けて入る方が効果的です。出たり入ったりすることで、血液の流れ、すなわち心臓の自律神経系のトレーニングにもなり、またのぼせ防止になるので、好ましいと言えます。

せっかく泊りがけの温泉旅行に行ったなら、まず、宿に着いて一服後、夕食後寝る前にひと風呂、そして翌朝、起床後の朝風呂・・・と、最低3回は浸かりたいですね。